韓国の朴槿恵大統領が7日、“政治的故郷”である韓国南部の大邱(テグ)にある西門市場を訪れ、市民からの「愛しています」の歓声を受けながら、訪中後の経済活性化広報に出た。(提供:news1)
韓国の朴槿恵大統領が7日、“政治的故郷”である韓国南部の大邱(テグ)にある西門市場を訪れ、市民からの「愛しています」の歓声を受けながら、訪中後の経済活性化広報に出た。(提供:news1)
韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が7日、“政治的故郷”である韓国南部の大邱(テグ)にある西門(ソムン)市場を訪れ、市民からの「愛しています」の歓声を受けながら、訪中後の経済活性化広報に出た。

 朴大統領が西門市場に到着すると、市民や市場の店主・店員らの歓迎の拍手や歓声が広がり、朴大統領は手を振ってそれに応えた。

 朴大統領は市場内の屋台を訪れると、周囲の店からも「愛しています」と歓迎された。屋台の店主からはマンドゥ(餃子)の試食を勧められると、朴大統領は青い布財布から6500ウォン(約644円)を出して支払い、マンドゥを購入した。

 朴大統領は続けて改良韓服店を訪れ、オンヌリ商品券(市場で使用できる商品券)でブラウンの改良韓服(伝統的な韓服を現代的にアレンジされたもの)の上着を購入。朴大統領は店員らに「ことし、商品券がおそらく最大の販売量になるだろう」とし、「今の割引幅は5%から10%に増えた。多くの方が伝統的市場で買い物をしてほしいと思い、9月末までにした」と述べた。

 さらに「名品特産物という名前でチュソク(中秋節)の前に特産物ばかりを購入できる専用オンラインショップを作り、またそういった商品券を出す方向で西門市場でも準備をされたらいいと思う」とし、「そうすれば大企業が多く買って使うことになるだろう」と明かした。

 朴大統領は続けて砂糖などを販売する昔ながらの菓子店を訪れ、7000ウォン(約694円)分を商品券で購入した。

 朴大統領は店主に客はたくさん来るのかと尋ねると、店主は少しずつ増えていると答えた。すると朴大統領は「チュソクにはかき入れ時になりそうだ」と述べた。

 さらに靴店でも商品券で3万8000ウォン(約3770円)の靴を購入し、「チュソクにはかき入れ時になったらいいですね」と強調した。

 この日、市民や店主・店員らは市場に集まり、出口に向かう朴大統領に「大統領、愛しています」と連呼した。

 朴大統領の西門市場訪問は、大統領選挙候補時代の2012年9月以来3年ぶりとなる。

 当時、朴大統領は西門市場訪問前に記者と会う場で地域経済発展の方向性について「重要なのはどうやって成長するか、どうやって雇用を多く作り出すかにある」とし、「今は創造経済が必要な時期だ」と述べていた。

 今回の西門市場訪問は、大統領就任後、国政戦略の一つとして推進してきた「創造経済」が西門市場にどのような変化をもたらしたのかを点検する意味もあると、大統領府は説明している。

 中小企業庁は今月3日、大邱・西門市場を、ソウル・南大門市場、済州(チェジュ)・東門市場、釜山(プサン)・国際市場、清州(チョンジュ)・六叉路市場、全州(チョンジュ)・南部市場と共に、「グローバル名品市場育成事業」の対象に選定した。

 「グローバル名品市場育成事業」に選ばれたこれらの市場には今後3年間、韓流とのつながりや海外広報などのためにそれぞれ50億ウォン(約5億円)の事業費が支援される。

 これに関して朴大統領は「グローバル名品市場に指定したのは、創造経済に伝統的市場がデザインや文化などとつながり、オンライン取引などを通じてICT融合が実現すれば、伝統的市場もものすごい競争力を作り出すことができる」と強調した。

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