新義州の測定機械工場を視察する金第1書記。腕時計が11時13分ごろを指している=6日、ソウル(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
新義州の測定機械工場を視察する金第1書記。腕時計が11時13分ごろを指している=6日、ソウル(朝鮮中央通信=聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】北朝鮮の金正恩(キム・ジョンウン)第1書記が中国の抗日戦争勝利70年記念の軍事パレードの時間に合わせて意図的に工場視察を行ったのではないかとの見方が出ている。 朝鮮中央通信は4日、金第1書記が北西部の中朝国境地域にある新義州の測定機械工場をを視察したと報じた。視察日は明らかにしていない。ただ、同通信は金第1書記の前日の活動を報道するのが慣例のため視察日は3日だったとみられる。 また、同通信が公開した写真を見ると、工場視察中の金第1書記の腕時計が11時13分ごろを指している。北朝鮮では先月15日に標準時が韓国や日本より30分遅い「平壌時間」に変更されたため、金第1書記は韓国時間(日本時間同)午前11時43分前後に工場を視察していたことになる。 その時間は中国・北京で中国人民解放軍の軍事パレードが行われていた。北朝鮮が意図的にパレードに合わせて視察の日程を組んだ可能性も排除できない。もしそうであれば、関係が悪化した中朝の溝が予想以上に深いことを意味していると解釈できる。 韓国の北韓大学院大の梁茂進(ヤン・ムジン)教授は「金第1書記がパレードの様子を見たくないために意図的に同じ時間帯を選んで視察した可能性がある」との見方を示した。
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