【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪中を機に、韓国と中国、日本による3カ国首脳会談の開催に向けた調整が本格化している。 韓国の複数の外交消息筋によると、韓国政府は韓中首脳会談で一致した10月末か11月初めの開催をめどに、3カ国首脳会談の日程を調整している。開催に消極的だった中国が開催を受け入れ、実現に向けた議論が急ピッチで進んでいる。日本側とも日程の調整に入ったという。 韓国の政府関係者は議長国の韓国が10月31日か11月1日の開催を打診しているとの報道について、「10月末か11月初めを含め、複数の日程を(提示して)調整している」と説明した。その上で、「可能な限り早く固めたい」と述べた。 今回の韓中首脳会談で中国が3カ国首脳会談を受け入れる意向を示したのは、最も大きな成果の一つとされる。今回の3カ国首脳会談の議長国として、会談再開に向け韓国政府が行ってきた外交努力が実を結んだといえる。2012年を最後に開かれていない3カ国首脳会談が再開されると、歴史認識や領土問題などで冷え込みが続いている3カ国の協力体制が修復されることになる。 韓国の大統領と、中国と日本の首相が協力を話し合う3カ国首脳会談は08年から5回開催された。12年の会談では共同宣言文を発表し、3カ国の自由貿易協定(FTA)交渉開始などで合意した。 韓国政府関係者は「(3カ国首脳が)会うこと自体に意味がある」として、「協力体制が修復されると、さまざまな協力事業はもちろん、2国間関係にもプラスの影響を与える」と期待を寄せた。 3カ国首脳会談の開催に向けた協議が進展すると、3カ国政府は高級実務レベル会合(SOM)などを開き、首脳会談で議論する協力事業などについて意見交換する見通しだ。安倍晋三首相が第2次内閣発足後初めて韓国を訪れることになり、韓日両国首脳の会談をどのような形で行うかについても協議するとみられる。 kimchiboxs@yna.co.kr
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