【ソウル、東京聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領を朝鮮王朝時代の王妃・閔妃(死後に明成皇后)になぞらえ韓国で波紋を呼んでいる産経新聞のコラムについて、韓国政府が1日、産経新聞側に記事の削除を要求したが、産経側がこれを拒否した。 在日韓国大使館関係者が同日、産経新聞側に抗議の意を伝え、記事の削除を要求したが、産経側は問題が生じたことについて「残念だ」とした上で、表現の自由などを理由に記事削除の要請を拒否したという。 産経新聞政治部専門委員の野口裕之氏は8月31日、同紙電子版に掲載された「米中二股 韓国が断ち切れぬ『民族の悪い遺産』」と題するコラムで、9月3日に中国・北京で開かれる抗日戦争勝利70年を記念した軍事パレードに朴大統領が出席することを、朝鮮王朝時代から続く「事大主義」と主張。朝鮮時代にも朴大統領のような女性の権力者がいたとして閔妃を引き合いに出した。 同コラムについて外交部の魯光鎰(ノ・グァンイル)報道官は1日の定例会見で、「歴史歪曲(わいきょく)と歴史修正主義のDNAを持ち、過去の歴史に対して厚顔無恥な主張を日常的に行う日本国内の特定の人物とこれと関係する報道機関の根拠の無い記事に対し、政府として論評する価値はまったく感じない」と述べた。また「記事の内容も問題だが、そのような記事を載せた報道機関に対しても品格の問題があるのではないか」と指摘した。 yugiri@yna.co.kr
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