【ソウル聯合ニュース】韓国石油精製・元売り大手のSKイノベーションとJX日鉱日石エネルギーが業界の構造的危機の打開に向け、協力を強化することで合意した。 両社の経営陣は28日に東京で懇談会を行い、グローバル石油市場の変化に伴う協力策を協議した。SKイノベーションが30日、明らかにした。 懇談会にはSKイノベーション側から鄭鉄吉(チョン・チョルギル)社長や系列会社の社長らが、JX日鉱日石エネルギー側からはJXホールディングス(HD)の木村康会長、JX日鉱日石エネルギーの杉森務社長らが出席した。 韓国で合弁2社を運営している両社は、ポリエステル繊維の原料となるパラキシレン(PX)などの事業が一定の成果を上げたと評価し、グローバル市場の攻略に一層力を入れていくとの認識で一致した。PX工場は完工から稼働率100%を維持しており、生産品の95%は中国など海外に輸出している。 また、米国のシェール革命に伴う原油価格の不安定要因拡大などで北東アジアの石油精製・元売り業界が危機に陥る可能性があるとみて、協力を強化していくことで合意した。 両社は2004年から毎年、経営陣の共同セミナーなどを通じ、協力的パートナー関係を維持してきた。 2011年にJX日鉱日石エネルギーが東日本大震災による工場の稼動中断で約2億ドル(現在のレートで約240億円)規模の原油を処理できなくなると、SKイノベーションが全量を買い取り、さまざまな石油製品を供給した。 csi@yna.co.kr
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