協議後、握手を交わす韓国の金寛鎮国家安保室長(右)と北朝鮮の黄炳誓朝鮮人民軍総政治局長(統一部提供)=25日、ソウル(聨合ニュース)
協議後、握手を交わす韓国の金寛鎮国家安保室長(右)と北朝鮮の黄炳誓朝鮮人民軍総政治局長(統一部提供)=25日、ソウル(聨合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国と北朝鮮による高官協議が25日未明、合意に達して終了した。協議に出席した韓国の金寛鎮(キム・グァンジン)国家安保室長は青瓦台(大統領府)で会見を開き、「(北朝鮮の)挑発行為の再発防止や南北関係発展の契機をつくることができ、非常に幸いだ」と述べた。 双方は協議で、▼南北関係改善のための当局会談開催▼地雷爆発で韓国兵が負傷したことに対する北朝鮮の遺憾表明▼韓国軍による軍事境界線一帯での宣伝放送中止▼北朝鮮軍の準戦時状態解除▼秋夕(中秋節、今年は9月27日)に合わせた離散家族再会推進▼南北民間交流の活性化――で合意した。 金室長は「双方が合意を誠実に履行し、対話と協力を通じて信頼を構築することで新しい南北関係をつくる契機になることを期待する」と強調。「北側が地雷挑発について謝罪し、再発防止と緊張緩和のために努力すると約束したのは、非常に意味がある」と評価した。 今回の合意に関しては、「北が危機を高め、対北宣伝器放送の中止を求めたことを韓国政府が拒否するなど、一貫した原則を持ち交渉した結果」とした上で、「これまで北はわが国民の不安と危機感を高め、譲歩を引き出したが、(朴政権では)それが通じないことを北も確認したと思う」と述べた。 今月4日、軍事境界線を挟む非武装地帯で韓国兵2人が北朝鮮の埋めた地雷で重傷を負う事件が発生。韓国側は拡声器を使った対北朝鮮宣伝放送を11年ぶりに再開した。南北は高まった軍事的緊張状態を解決するため、22日午後6時半から協議を行ったが合意に至らず、23日午前4時15分にいったん中断。同日午後3時半に再開後、25日未明まで協議を行っていた。 協議には韓国から金室長、洪容杓(ホン・ヨンピョ)統一部長官、北朝鮮から黄炳誓(ファン・ビョンソ)朝鮮人民軍総政治局長、金養建(キム・ヤンゴン)朝鮮労働党書記(統一戦線部長)がそれぞれ出席した。 kimchiboxs@yna.co.kr
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