【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が埋めた地雷で韓国兵が重傷を負った事件や砲撃により、緊張が高まる南北軍事境界線に近い最前線部隊で最高レベルの警戒態勢が続く中、韓国陸軍兵士らが自ら除隊の時期を先送りする事例が相次いでいる。陸軍によると、24日現在、除隊延期を申請した兵士は約50人に達する。 最前線の見張り所などを担当する一般前哨(GOP)部隊の陸軍第5師団で服務しているムン・ジョンフン兵長は25日に除隊を控えていたが、現在の状況を考慮して除隊を延期した。ムン兵長は「戦友らと共に最後まで戦い勝つという気持ちで除隊を延期した」と話した。 北朝鮮と境界を接する黄海の白ニョン島では同日除隊予定だった海兵隊のチャン・ウミン兵長が除隊を1週間延期した。チャン兵長は「海兵隊は敵地に戦友を置いて離れない、という伝統を実践したい」と説明した。チャン兵長の父親は「初めは驚いたが自ら下した決定を尊重する」とした上で、「息子が誇らしい」と話した。 最前線ではないところでも除隊を延期する事例が少なくなかった。 陸軍関係者は「これまで訓練に参加したり、業務の空白を防いだりするために除隊を延期するケースはあったが、今回のように実戦状況を控えて自ら除隊を先送りするケースは珍しい」とした上で、「除隊延期を申請する兵士が増え続けている」と説明した。 yugiri@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0