北朝鮮の外務省は21日、「戦争の境界に至った南北情勢は取り返しがつかなくなった」と主張した。(提供:news1)
北朝鮮の外務省は21日、「戦争の境界に至った南北情勢は取り返しがつかなくなった」と主張した。(提供:news1)
北朝鮮の外務省は21日、「戦争の境界に至った南北情勢は取り返しがつかなくなった」と主張した。

 北朝鮮外務省は21日夜遅く、朝鮮中央通信で発表した声明により「今になって誰のどんな自制を求める声も、これ以上の情勢管理に役に立たなくなった」と明かした。

 この日の声明は韓国へのメッセージというよりは、アメリカや中国などの関連国に対する一種の「立場表明」と見られる。

 北朝鮮外務省は「我々は、南朝鮮(韓国)傀儡どもが砲射撃されたという自作自演の背後に濃く表れているアメリカの影を逃していない」とし、「事態が戦争拡大に至った場合、アメリカ侵略軍の些細な挑発的動きにも断固たる対処をする万全の準備ができている」と警告した。

 続けて「我々は数十年間を自制するだけ自制してきた。我々の軍隊と人民は単純な対応や報復ではなく、人民が選択した制度を命を賭けて守るため全面戦争も辞さない立場である」と宣言した。

 また「世界は我々の自衛的措置がどのような段階を経てどのように拡大され、どのように勝利に結びつくのか見ることになる」と言及した。

 さらに北朝鮮外務省は他の公式機構が明らかにした20日の砲撃挑発に対する立場を繰り返した。

 「今回の事件に関して敵は我々側が先に砲撃1発を発射したため応射したと騒いでいるが、それは事実無根の嘘であり、でっち上げだ」とし、「発射はおろか、誤発事故もなかった」と主張した。

 続けて「南朝鮮の傀儡どもが一方的に敢行した今回の砲撃事件は、決して偶発的なものではなく、事故でもなく、緻密に計算された挑発の自作自演だ」とし、「危機に陥るたびに軍事分界線上で銃撃事件を作り上げて内外の目をそらさせ、出路を見いだそうとすることは、歴代の南朝鮮執権者の常套的手段だ」と非難した。

 また北朝鮮軍総参謀部が22日午後5時と通告した韓国側による対北拡声器の撤去期限について改めて言及し「対北心理戦放送を中止し、全ての心理戦手段を全面撤去しなければ強硬な行動に移すつもりだ」と再度強調した。

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