【ソウル聯合ニュース】韓国のサムスン電子は20日、下半期の主力スマートフォン「ギャラクシーノート5」と「ギャラクシーS6エッジプラス」の2機種を韓国で発売した。同時に、モバイル決済サービスの「サムスンペイ」を世界に先駆け韓国で実用化した。サムスン電子が意欲的に準備してきた同サービスが、スマートフォンの新製品とどのような相乗効果を見せるか注目される。◇スマホは「ファブレット」時代に サムスン電子は5型以上の大画面スマートフォン、ファブレットの市場シェア拡大を受け、大画面の2機種を同時発売する戦略を取った。ギャラクシーノート5とギャラクシーS6エッジプラスはともに5.7型の大画面に最先端の機能を備えたプレミアムファブレットだ。 サムスン電子は先週米ニューヨークでこの2機種を公開するイベントを開き、同社で最初のプレミアム大画面スマートフォンと紹介しながら、この分野に注力する考えを示した。両機種は21日に北米、28日に中国や日本と、世界各地で順次発売される。 韓国での出荷価格はギャラクシーノート5が89万9800ウォン(約9万4000円、32GB)で、ノートシリーズで初めて90万ウォンを切った。ギャラクシーS6エッジプラスは93万9400ウォンと、4月に発売された「ギャラクシーS6エッジ」に比べ4万ウォンほど安い。 ノート5はこれまでの同シリーズのデザインを思い切って捨て、上半期の主力モデル「ギャラクシーS6」の基本的なデザインを取り入れた。メタルとガラスを組み合わせた洗練されたデザインだ。シリーズの象徴であるペン機能「Sペン」が進化したほか、画面が消えている段階でもメモを書きこめる機能が新たに加わった。 エッジプラスは、ディスプレーの左右がカーブしたギャラクシーS6エッジの独創的なデザインを引き継ぎながら、画面サイズを5.1型から5.7型に大型化した。使用頻度の高いアプリケーションにすぐアクセスできる機能や、頻繁に連絡を取り合う相手に簡単に電話したりメッセージやメールを送ったりできる機能を新たに搭載した。 両機種ともスマートフォンの最先端機能が用いられている。ギャラクシーS6シリーズに比べ充電機能が進化し、有線なら90分でフル充電でき、サムスン電子が近く発売する充電器を使えばワイヤレス充電も約120分で完了する。内蔵バッテリーの容量は3000mAh。 韓国のスマートフォンとしては事実上初めて4GB RAMを搭載した。カメラはギャラクシーS6と同じく、背面が1600万画素、前面が500万画素。また、マルチデバイスのユーザー向けに複数のスマートデバイスと自由に連携できる機能を用いた。◇アップルペイに対抗 サムスン電子はこの日、モバイル決済のサムスンペイのサービスも開始した。下半期の主力スマートフォン2機種の発売に合わせることで相乗効果を狙う作戦とみられる。 サムスンペイは、米アップルのモバイル決済サービス「アップルペイ」など他社サービスが主に用いるNFC(近距離無線通信)だけでなくMST(磁気ストリップ保護送信)にも対応することで汎用性を高めたことが特長。サムスン電子はMST技術を確保するために特許技術を持つ米企業を2月に買収している。 韓国や北米の店舗ではNFCより磁気のカードリーダーのほうが普及しており、サムスンペイがサービスを開始すればアップルペイの手強いライバルになると予想される。 サムスン電子は先月から韓国でサムスンペイのテストサービスを行ってきた。米国では今月25日にテストサービスに入り、9月28日に正式にサービスを始める計画だ。 サムスンペイに対応する機種はギャラクシーS6、ギャラクシーS6エッジ、ギャラクシーノート5、ギャラクシーS6エッジプラスの4機種となる。 mgk1202@yna.co.kr
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