出国する韓国人旅行者(資料写真)=(聯合ニュース)
出国する韓国人旅行者(資料写真)=(聯合ニュース)
【世宗聯合ニュース】韓国文化観光研究院の観光知識情報システムによると、今年1~7月の韓国人海外旅行者数は1082万人で前年同期の906万人に比べ19.4%増加した。 海外旅行者数は2008年のリーマン・ショックの影響で08年には10.0%減少、09年には20.9%減少したものの、その後は増加を続けている。  海外旅行者数が増えた主な要因は今年上半期のウォン高により旅行費用の負担が減ったためとみられる。 特に昨年はウォンの対円相場が年間平均100円=996.19ウォンだったのに対し、今年上半期には平均100円=913.91ウォンの円安となった影響が大きかった。6月には平均100円=898.97ウォンまで円安が進んだ。  韓国文化観光研究院は「国際原油価格の下落と格安航空会社(LCC)の成長により、航空券の価格が全般的に安くなった点も影響を及ぼした」と説明した。  韓国人による海外旅行が増加する一方で、韓国を訪問する外国人観客数は中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染拡大の影響で打撃を受けた。  今年1~7月の外国人観光客は730万5000人で前年同期の798万人に比べ8.5%減少した。 7月に韓国を訪れた外国人観光客は62万9737人で前年同月比53.5%減少し、6月の減少幅(41.0%)より大きくなった。 特に新型肺炎(SARS)の被害を経験し、感染症に敏感な台湾と香港の観光客が84.1%の減少となった。最も多く韓国を訪問する中国人観光客数は63.1%減った。  観光収支の赤字も深刻化している。今年1~6月の観光収支は22億7600万ドル(約2830億)の赤字だった。昨年1年間の赤字である17億100万ドルを大きく超える水準となった。  一方、日本政府観光局(JNTO)によると、今年に入って7月までに日本を訪問した外国人観光客は1105万人で、前年同期比47%増加した。円安が進んだことに加え、ビザ発行要件を緩和するなど日本政府が積極的な観光客誘致政策を行ったためとみられる。 国別では中国人観光客が113.8%増の275万5500人で最も多く、韓国人は41.7%増の216万3100人で2位を記録した。  韓国政府は外国人観光客を呼び戻すため、14日から大規模なショッピング・観光イベント「コリアグランドセール」を開催するなどの対策を講じている。   yugiri@yna.co.kr
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