韓国軍が対北拡声器放送を再開したことにより、前方のDMZ(非武装地帯)付近の北朝鮮側の動きを注視していることが19日、伝えられた。(提供:news1)
韓国軍が対北拡声器放送を再開したことにより、前方のDMZ(非武装地帯)付近の北朝鮮側の動きを注視していることが19日、伝えられた。(提供:news1)
韓国軍が対北拡声器放送を再開したことにより、前方のDMZ(非武装地帯)付近の北朝鮮側の動きを注視していることが19日、伝えられた。

 韓国軍関係者はこれに関して「対北拡声器放送の再開は、前方の北朝鮮軍が一番敏感にならざるを得ない」とし、「北朝鮮が実際にこれに対する物理的打撃の可能性を言及しており、北朝鮮軍の動向に対する警戒を強化している」と述べた。

 北朝鮮軍の前線司令部は、15日に公開警告状で韓国側の対北拡声器放送を中断しなければ「無差別打撃をする」と反発していた。

 韓国国防部のハン・ミング長官も18日、国会予算決算特別委員会の総合政策質疑において、最近の対北放送再開について北朝鮮側の反応について聞かれると「対北拡声器放送施設に対する打撃云々と言っており、様々な訓練をしていることを認知している」とし、最近ただならぬ雰囲気が流れていることを示唆した。

 そこに米艦合同訓練に対する北朝鮮の敏感な反応まで加え、北朝鮮軍のDMZ地雷挑発以降、前方地域の軍事的緊張感は近頃に入って一番高いレベルになっていると見られる。

 早速韓国軍が一番警戒しているのは、韓国軍の対北拡声器に対する北朝鮮の照準射撃の可能性である。

 韓国側の軍事態勢が高まっているため、北朝鮮がすぐに全面的軍事挑発をしてくる可能性は高くない。

 一方、対北拡声器放送の再開に対する北朝鮮軍の敏感性を考慮すると、どのような可能性も排除できないと、軍関係者は説明している。

 天安艦沈没事件が発生した2006年にも、韓国軍が対北拡声器放送の再開を検討すると北朝鮮は「拡声器を照準打撃する」と脅威を示していた。

 これに関して現在まで、北朝鮮軍が前方で韓国側の拡声器に対する照準打撃の可能性を見極められる具体的な動きはないと伝えられている。

 軍の消息筋は「今まで韓国側の拡声器に対する照準打撃を狙ったと見られる動きはない」とし、「北朝鮮側のGP(警戒哨所)の銃眼解放の頻度もまずは日頃と大きく違いない」と伝えた。

 合同参謀本部も「北朝鮮軍の動向を注視しているが、現在まで対北拡声器放送施設に対する打撃訓練の兆候はない」と述べている。

 ただ他の関係者は「前方地域の緊張感が最近高まり、銃眼の解放を一つ一つ日頃のように見ているだけにはいかないのではないか」とし、「地雷挑発に続いて米艦合同訓練がある以上、当分は前方地域での警戒レベルは落とさないだろう」と述べた。

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