【ソウル聯合ニュース】北朝鮮は19日、韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領が15日の光復節(日本による植民地支配からの解放記念日)に行った演説や、17日に始まった韓米の定例合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)に対し、激しい非難を浴びせた。 北朝鮮の朝鮮労働党機関紙、労働新聞は同日、紙面の1ページ近くを割き、「挑発」と「威嚇」の張本人は北朝鮮ではなく韓国当局だと批判した。北朝鮮は最近、朴大統領や韓国当局への誹謗(ひぼう)中傷を続けているが、同紙が1ページの大部分を使って朴大統領を非難するのは異例。 朴大統領が15日の演説で「粛清を強行し、住民を不安にさせている」と批判したことに対し、「根拠のない妄言」だとして、「わが尊厳と体制をむやみに刺激し、不純な野望をあわらにする者たちを許さない」と威嚇した。 朴大統領が朝鮮戦争などで生き別れになった南北離散家族の再会に協力するよう求めたことに対しては、南北交流・協力事業を自ら中断しておきながら再会問題を騒ぎ立てるのはとんでもない矛盾だと反発した。 韓米合同軍事演習についても「宣戦布告と同じだ」と警告した。 そのほか「特等のうそつき」「植民地の奴僕」「極悪な好戦狂」などと口を極めて朴大統領を非難した。 朴大統領への誹謗が激しさを増していることについて、韓国の梁茂進(ヤン・ムジン)北韓大学院大教授は「韓米合同軍事演習をはじめ、南北対立の責任を朴大統領に転嫁し、韓国政府の対北政策の転換を引き出そうとの意図」と分析した。 ikasumi@yna.co.kr
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