【ソウル聯合ニュース】韓国軍の関係者は17日、北朝鮮軍が東部の南北軍事境界線付近の一部地域で拡声器による宣伝放送を再開したと明らかにした。 今月4日に非武装地帯(DMZ)で北朝鮮軍が埋めた地雷が爆発し、韓国軍兵士2人が重傷を負った事件を受け、韓国軍が10日から拡声器による対北朝鮮宣伝放送を再開したことに対抗する措置とみられる。 南北は2004年6月に開催された軍事会談で心理戦の中止に合意し、拡声器による宣伝放送を中止していた。 北朝鮮軍の放送は北朝鮮の体制を宣伝する内容が中心という。韓国軍関係者は放送について、「南側を狙ったものというより、東海岸休養地にいる北の上流層が韓国軍の対北拡声器放送を聞けないよう妨害する目的」と説明した。 一方、韓国軍と米軍が17日に定例合同軍事演習「乙支フリーダムガーディアン」(UFG)を開始したことを受け、北朝鮮軍が各部隊に特別警戒強化指針を下したことが分かった。特別警戒強化期間は14~28日で、UFG実施期間の17~28日と重なる。 また北朝鮮軍首脳部の李永吉(リ・ヨンギル)総参謀長と金英哲(キム・ヨンチョル)偵察総局長が光復(日本による植民地支配からの解放)70周年記念の中央報告大会と錦繍山太陽宮殿参拝を欠席したことについて、韓国軍関係者は「李永吉と金英哲は警戒強化により、現場を指揮しているとみられる」と述べた。北朝鮮軍が新たな挑発を行う兆候はないという。 kimchiboxs@yna.co.kr
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