【広州聯合ニュース】安倍晋三首相が14日、閣議で決定した戦後70年談話を発表したことについて、旧日本軍の慰安婦被害者を支援する団体と被害者らは「誠意のない失望的な談話だ」と非難した。 談話は戦後50周年の村山談話の4つのキーワードである植民地支配、侵略、おわび、反省に言及したが、行為の主体や被害対象を明らかにせずにあいまいな表現にとどめ、戦後50年、60年談話より後退したと指摘した。 安倍首相は自身の言葉で謝罪せず、わが国は先の大戦における行いについて、繰り返し、痛切な反省と心からのおわびの気持ちを表明してきた」と過去形で謝罪に言及するのにとどめ、被害者らの怒りを買った。 慰安婦被害者らが共同生活を送る施設「ナヌムの家」(京畿道広州市)で安倍首相が発表した談話をテレビで見ていた姜日出(カン・イルチュル)さんは、「被害者がこうして生きているのに、自分たちは原爆の被害にあったと言っている。戦争を起こした者が被害者問題には言及しなかった」と声を荒げた。 同施設の安信権(アン・シングォン)所長は「1993年の河野談話は慰安婦の強制連行を認める内容を盛り込んだが、安倍談話は慰安婦に対する言及がなかった」と指摘。その上で「『深く名誉と尊厳を傷つけられた女性たちがいた』などとあいまいな表現を使い、私たちや国際社会を欺瞞(ぎまん)している」と批判した。また、村山談話や小泉談話、河野談話とは違い、行為の主体を明示していないことや、「おわびの気持ちを表明してきた」と過去形を使ったことを取り上げ、「日本は心から謝罪する意志がないようだ」と強調した。  sjp@yna.co.kr
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