【ソウル聯合ニュース】旧日本軍の慰安婦にされた韓国人女性の証言を1991年に最初に報じた元朝日新聞記者の植村隆氏が13日、ソウル市内で記者会見を開き、「韓国のために記事を書いたのではない。歴史の事実を明らかにするために書いた」と述べた。 植村氏は14日に韓国女性家族部が主催する慰安婦問題の国際学会に出席するため来韓し、自身の希望で会見を開いた。同氏自ら記事を書いた経緯や脅迫について話す場を設けるのは初めて。 植村氏は韓国の市民団体「韓国挺身隊問題対策協議会(挺対協)」が元慰安婦の金学順(キム・ハクスン)さん(1997年死去)の被害調査を始めたことを知り、1991年8月11日付の朝日新聞で金さんの証言を記事にした。しかし、この記事のために日本の極右勢力から「捏造(ねつぞう)記者」「売国奴」という非難や脅迫に苦しめられるようになった。特に昨年、週刊紙が記事は捏造だったと主張してから脅迫は激しくなり、韓国人の妻と娘も脅迫を受けた。植村氏は現在、自身を誹謗(ひぼう)中傷したメディアなどを相手取り訴訟中だ。 それでも自分の記事への誇りは失っていない。過去に戻ったとしても、同じように記事を書くと語った。また、攻撃の一方で、応援してくれる人にも出会えたという。 現在の韓日関係については、対話が無いことにもどかしさを示した。両国の関係が改善してこそ慰安婦問題も解決されると考えている。 mgk1202@yna.co.kr
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