【ソウル聯合ニュース】韓国軍が北朝鮮による非武装地帯(DMZ)の地雷爆発事件の報復措置として再開した北朝鮮向け宣伝放送用に、性能を強化した移動式の拡声器を新たに投入する。軍関係者が13日、明らかにした。 同関係者は「北に対する拡声器放送を行う際、車両に装着して移動できる拡声器も用いる計画だ」と明らかにした。軍はこれまでも固定式の拡声器と共に移動式の拡声器を用いてきたが、新たに投入される移動式拡声器は音響出力に優れた新型だという。 南北軍事境界線付近の11カ所に設置された固定式の拡声器からは最長約10キロ先に音が届くが、デジタルの新型移動式拡声器は20キロ以上先まで届くようだ。また、移動式ならば北朝鮮軍の不意を突く宣伝放送が可能で、北朝鮮軍の攻撃もかわしやすいという利点がある。 韓国が2010年3月の北朝鮮による韓国海軍哨戒艦「天安」撃沈事件を受け、南北合意に基づき中止していた宣伝放送を再開する方針を発表した際、北朝鮮は放送設備に「照準射撃」を加えると威嚇している。 また、韓国軍内部では、撤去した電光掲示板を再度設置し宣伝活動を行うことも検討中とされる。音だけでなく映像も利用し、北朝鮮への心理戦を拡大することになる。 mgk1202@yna.co.kr
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