【ソウル聯合ニュース】韓国の光復(8月15日、日本による植民地支配からの解放)70周年が3日後にせまり、朴槿恵(パク・クネ)大統領が記念式典の演説で日本と北朝鮮にそれぞれどのようなメッセージを投げかけるのかが注目を集めている。 青瓦台(大統領府)によると、対日メッセージについては安倍晋三首相が14日に発表する戦後70年談話(安倍談話)を見守った上で最終調整する方針だという。 朴大統領は先ごろ「日本政府は歴代内閣の歴史認識を確実に継承することを明確にすべきだ」と述べるなど、一種のガイドラインを繰り返し提示しており、これに基づく談話の評価を対日メッセージに盛り込むとされる。 慰安婦問題などの解決を通じた未来志向の韓日関係の構築を呼び掛けるという対日外交の基調に変わりはないため、談話に対する朴大統領の評価が注目ポイントになりそうだ。 一方、朴大統領は対北朝鮮メッセージをめぐっても悩みを深めている。南北軍事境界線に近い非武装地帯(DMZ)の韓国側で4日、北朝鮮が埋めた地雷が爆発し、兵士2人が重傷を負う事件が発生したためだ。 北朝鮮が境界線の南側に侵入し、地雷を仕掛けたことが正式に発表された10日、朴大統領はこの問題に言及せず、国防部と軍当局に対応させた。 だが翌11日、青瓦台は報道官の会見で北朝鮮に謝罪と責任者の処罰を強く要求し、朴大統領も英外相との会談で「北に対する強力な抑止力を基に圧力をかけ続ける一方、北との対話再開にも引き続き努力する」と述べた。 こうしたなか、朴大統領は演説で、北朝鮮の挑発に断固かつ厳正に対応する立場を表明すると同時に、北朝鮮との対話努力を放棄しない姿勢も示すとみられる。 ただ青瓦台高官らによると、日本にも北朝鮮にも、既存の政策の枠組みを超える画期的な提案を示すことはないという。韓日関係や南北関係の不透明性や流動性が高まっているなか、一貫した政策基調を示し続けることの方が重要なためだ。 青瓦台の関係者は「南北関係や韓日関係で雰囲気が良くなれば思い切った提案も可能だが、今は全てが不確実で中途半端。画期的な提案よりも、対話と関係改善を放棄しないという意思表明の方が大切だ」と説明した。 stomo@yna.co.kr
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