【クアラルンプール聯合ニュース】北朝鮮のリ・ドンイル元国連次席大使が6日、マレーシアの首都クアラルンプールで記者会見し、東南アジア諸国連合(ASEAN)地域フォーラム(ARF)閣僚会議で朝鮮半島情勢の悪化の原因が米国にあると主張した李洙ヨン(リ・スヨン)外相の演説の内容を説明した。 国際会議の場で北朝鮮としては異例の記者会見を開いたのは、イラン核協議の最終合意を受け北朝鮮核問題に対する圧力が高まっていることから、国際世論に対抗する狙いとみられる。 自らを李外相の報道官と紹介したリ氏は記者会見の内容について、李外相がARF閣僚会議で行った演説と同じ内容と説明し、質疑応答では自身の見解を述べた。 リ氏は北朝鮮による4回目の核実験の可能性について、「米国の態度にかかっている」とした上で、核の脅威から主権と国民を守るため、自衛手段を持つ以外に選択肢がないと主張。米国の圧力が続く場合、新たに核実験を実施する可能性があると示唆した。 朝鮮労働党創建70周年の10月10日の前後に長距離ロケットを発射する可能性があるとの懸念については、主権にかかわる問題とした上で、「すでに科学、経済の発展のために人工衛星の発射を続けると明らかにしている」と強調した。 リ氏は李外相のARF閣僚会議の演説を引用し、米国がアジア太平洋域内の覇権を回復するために、北朝鮮を軍備増強と軍事同盟強化の口実にするならば、必然的に第2次朝鮮戦争の勃発につながるだろうと主張した。 また、「われわれは米国がどのような選択をしようとも、あらゆる戦争に対抗する力を備えている」と主張。戦争により朝鮮半島統一が達成されると話した。さらに「米国は眠りから覚めなければならない時」とした上で、「米国が大胆な政策変化をするにはまだ遅くない」と主張した。 さらに、核開発と経済発展を並行して進める「並進路線」について、「正しい道ということが証明された」とした上で、北朝鮮の経済が上向いていると述べた。 yugiri@yna.co.kr
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