【ソウル聯合ニュース】経営権をめぐり創業者一族が対立しているロッテグループの大株主「L投資会社」とはどんな会社なのか。 2014年の事業報告書によると、韓国ロッテグループの事実上の持ち株会社であるホテルロッテの筆頭株主は日本ロッテグループのロッテホールディングス(HD、本社・東京)で、19.07%を保有している。 ただ、日本の株式会社で「L第1投資会社」から「L第12投資会社」まで複数あるL投資会社が合計でホテルロッテ株の72.65%を保有しているため、事実上の筆頭株主はL投資会社だとの意見もある。そうであれば、韓国ロッテグループを所有するのは結局、L投資会社ということになる。 L投資会社の実態は不明で、徹底して隠されているようにみえる。グループ関係者は「L投資会社について韓国ロッテで知る人はほとんどいない」と話す。 グループ創業者の辛格浩(シン・ギョクホ、日本名:重光武雄)氏ら創業者一族と密接な関係があり、辛氏が他人名義で保有する特定目的会社(SPC)との見方もある。 これらが辛氏の保有である場合、辛氏の次男でロッテHD副会長(韓国ロッテグループ会長)の辛東彬(シン・ドンビン、日本名:重光昭夫)氏が韓国ロッテグループの経営権を握るのは不可能になる。日本ロッテグループのロッテHDと光潤社(ロッテHDの筆頭株主)が保有するホテルロッテ株は合わせて24.52%に過ぎないためだ。 L投資会社の実態が不明なのは、グループの持ち株構造を複雑にして、特定勢力からの支配を排除するための、格浩氏の閉鎖性が要因との指摘もある。 現在、韓国国税庁が行っているロッテ系列会社に対する税務調査がホテルロッテにまで拡大された場合、L投資会社の実態が明らかになるとの見方も出ている。 ikasumi@yna.co.kr
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