【ソウル聯合ニュース】ロッテグループの創業者一族が経営権をめぐり対立しているが、韓国ロッテグループの持ち株会社に当たるホテルロッテは韓国企業なのだろうか、それとも日本企業なのだろうか。 事業所の所在地や代表取締役を見ると明らかに韓国企業だが、株主構成を見ると首をかしげざるを得ない。株主の99%以上が日本企業なのだ。 2014年の事業報告書によると、ホテルロッテの筆頭株主は19.07%の株を持つ日本のロッテホールディングス(HD、本社・東京)だ。 ロッテHDとその筆頭株主の光潤社、L投資会社など、日本企業が株式のほぼ全てに当たる99.28%を保有している。 具体的な持ち株比率はL第4投資会社が15.63%、L第9投資会社が10.41%など、「L」で始まる投資会社が72.65%を占める。光潤社は5.45%。 ほぼ100パーセントの株を日本企業が保有しているため、ホテルロッテの配当金はほとんどが日本に渡っている。ホテルロッテは昨年、1株当たり500ウォン(53円)、総額255億ウォンの配当を実施したが、このうち254億ウォンをロッテHDなど日本の株主が手にした。 ホテルロッテは国内外のロッテ系列会社42社の株を保有しており、これによって韓国ロッテグループの持ち株会社としての機能を果たしている。 1973年5月に設立されたホテルロッテは、日本による植民地時代に日本人が建設し、国営ホテルとして営業されていた「半島ホテル」を買収。79年、建物を解体した跡地にロッテホテルソウルをオープンした。現在、ソウルや釜山など韓国国内に五つの「特級ホテル」を保有している。 2010年には初の海外ホテルとなるロッテホテルモスクワをオープンし、現在、グアムやベトナムなど海外でも五つのホテルを経営している。 ロッテグループが韓日で事業を行っているためか、韓国を訪れる日本人はこれまで、ほかの特級ホテルよりもロッテホテルを選ぶ傾向にあった。2011年までは外国人客に占める日本人客の割合は40~50%に上っていたが、その後はウォン高・円安や韓日関係の冷え込みを受け20~30%に低下した。 ホテルロッテの昨年の連結売上高は4兆7165億ウォン、連結営業利益は4073億ウォンで、従業員は4002人となっている。 stomo@yna.co.kr
Copyright 2015(C)YONHAPNEWS. All rights reserved. 0