韓国メディアの報道によると、後継構図において重大な”キーパーソン”として浮上したのが、シン・ヨンジャ氏(72)。ヨンジャ氏はロッテ奨学財団理事長で、ロッテの創業者である重光武雄会長(92、韓国名:シン・ギョクホ)の長女だ。武雄氏が日本に渡る前、18歳で結婚した際にノ・スンファ氏との間にもうけた第一子である。つまり、現在”実兄弟の争い”を繰り広げている長男・宏之氏と次男・昭夫氏とは”異母兄弟”にあたる。
韓国メディアは、ヨンジャ氏について「シン・ドンジュ氏(長男・宏之氏)と手を組む一方で、継続的に本人の権利を主張すれば、今後は”3つのロッテ”に割れる可能性がある」と推測した。
30日、ロッテグループによるとヨンジャ氏は現在、ロッテ奨学財団理事長、ロッテ福祉財団、ロッテサムドン福祉財団理事長など、グループ内の財団法人を担っている。ロッテショッピング社長として在職していた2009年、ロッテサムドン福祉財団を初めて任されたのに続き、2012年からはロッテ奨学財団とロッテ福祉財団の理事長も務めることになった。
ことし初めまで日本・ロッテホールディングス代表を務め、日本のロッテグループをリードしてきた弟・宏之(シン・ドンジュ)前副会長、そして韓国ロッテに続き、日本ロッテまで手を広げようとしている弟・昭夫(シン・ドンビン)会長に比べれば、姉でありながらも”権力は低い”と見られ、財界では「ヨンジャ氏は事実上、後継者争いから外れた」と推測されていた。
しかし、去る27日、韓国に滞在中だった創業者で父の武雄氏と共に来日し、次男・昭夫会長を日本・ロッテホールディングス会長から「解任」にするという”決定的場面”に立ち会ったヨンジャ氏。この事態に、韓国メディアは「ヨンジャ氏が、後継者争いの前面に乗り出したと見てもよい」と報じた。
ますます複雑化、かつ泥沼化するロッテお家騒動。その行く末に、世間の関心は高まるばかりだ。
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