重光武雄(韓国名:辛格浩/シン・ギョクホ、92)ロッテ・グループ創業者の長女シン・ヨンジャ(辛英子、72)ロッテ福祉財団理事長の去就に、財界の視線が集中している。
重光武雄(韓国名:辛格浩/シン・ギョクホ、92)ロッテ・グループ創業者の長女シン・ヨンジャ(辛英子、72)ロッテ福祉財団理事長の去就に、財界の視線が集中している。
重光武雄(韓国名:辛格浩/シン・ギョクホ、92)ロッテ・グループ創業者の長女シン・ヨンジャ(辛英子、72)ロッテ福祉財団理事長の去就に、財界の視線が集中している。

 重光昭夫(韓国名:辛東彬/シン・ドンビン、60、重光武雄の次男)ロッテ・グループ会長と重光宏之(韓国名:辛東主/シン・ドンジュ、61、重光武雄の長男)日本ロッテ・グループ元副会長間の経営権継承争いが水面上に浮かび上がった中、シン・ヨンジャ理事長が父親である重光武雄氏の日本往復に同行するなど、積極的な動きを見せているからだ。

 29日、金融監督院によると、シン・ヨンジャ理事長はロッテ・グループ系列会社のうち、ロッテショッピング0.74%、ロッテ製菓2.52%、ロッテ七星飲料2.66%、ロッテフード1.09%、ロッテ情報通信3.51%、ロッテ建設0.14%、ロッテアルミニウム0.12%、ロッテカード0.17%、ロッテキャピタル0.53%の持分を保有している。

 この中で核心系列会社であるロッテショッピングの最大株主は13.46%の持分を保有した重光昭夫会長だ。ロッテショッピングは百貨店、マート、カード、コンビニエンスストア、ハイマート、シネマなどの産業を通して、昨年の売り上げ28兆ウォン(約3兆円)、営業利益1兆1880億ウォン(約1300億円)をあげたロッテ・グループの“中身”だ。

 このロッテショッピングの2大株主は、今回、父親の重光武雄氏を前面に出して反乱を主導した重光宏之前副会長だ。重光宏之前副会長は持分率13.45%で差が0.01%pに過ぎない。なお、重光武雄氏は0.93%、重光武雄氏の3人目の夫人ソ・ミギョン氏が0.1%、重光武雄氏とソ・ミギョン氏の間に生まれた娘シン・ユミ氏が0.09%の持分を所有している。

 重光昭夫会長が最大株主の席を守っているが、今後、シン・ヨンジャ理事長をはじめとする一家の誰と手を組むかによって、最大株主の地位が逆転することもあり得る。

 そして、シン・ヨンジャ理事長が重光武雄氏の今回の日本往復に同行したことで、重光宏之日本ロッテ・グループ元副会長側に立っているのでは、という解析が出ている。失敗に終わったが、重光武雄氏の日本行きの目的は、重光昭夫会長の日本ロッテホールディングス代表理事職の解任だった。

 1942年生まれのシン・ヨンジャ理事長は重光武雄氏の最初の夫人である故ノ・スンファ氏との間に生まれた長女だ。長男の重光宏之前副会長と重光武雄会長はシン・ヨンジャ理事長の腹違いの弟で、2人目の夫人である重光初子氏の間に生まれた。

 財界の関係者は「重光武雄ロッテ・グループ創業者がシン・ヨンジャ理事長を近くに置き大切にしてきたという点で、後継ぎ構図に少なからず影響力を行使するだろう」とし、「今回の重光武雄氏の日本行きに同行したことが、これを証明している」と述べた。

 韓国有数の巨大財閥一家の今後の動向に、日韓両国の財界も注目している。

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