VOAはイラン国営IRNA通信を引用し、イラン駐在のカン・サムヒョン北朝鮮大使が先月30日にイラン赤新月社(赤十字)のジアエ代表に会い、このような要請をしたと伝えた。
報道によると、カン大使はパク・ボンジュ内閣総理名義の要請書を通じて「食料不足を始め、経済難に陥っている」とし、「日照りに対応できる装備と農業装備を可能な限り、最大限援助してほしい」と要請したという。
ジアエ代表はこれに対し「状況を把握した後、最大限の支援ができるよう最善を尽くす」と答えたと伝えられている。
北朝鮮が外部の世界に日照りへの支援を要請したという報道は、先月、ロシアを訪問して要請した最高人民会議のチェ・テボク議長に関する報道後、2回目となる。
VOAは「北朝鮮が海外駐在の公館を通じて、他の国々にも日照りに関する支援を要請した可能性がある」と分析している。
一方で、北朝鮮北部の両江道(ヤンガンド)では、洪水による被害が発生し、死者が出たとも報じられている。
RFA(米・自由アジア放送)は、「両江道の恵山(ヘサン)市で洪水により17名の死者が出た」とし、「北東部の咸興(ハムフン)市以北の地域など一帯に暴雨が降っている」と報じている。
両江道の消息筋はRFAに「恵山市で6月14日に降った暴雨によって水が氾濫し、多くの畑が浸水した」とし、「6月17日午後4時頃には、あられと共に降った暴雨によって恵山市の川にかかった橋が押し流され、6人の命が奪われた」と伝えている。
この雨が6月22日まで続き、さらなる人命被害があったと消息筋は伝えた。
他の消息筋からは「恵山市内にある白頭山観光鉄道の渭淵(ウィヨン)駅から普天(ポチョン)郡の佳林(カリム)駅まで工事を引き受けた白頭山先軍青年突撃隊3旅団で、6月中旬から今まで計30人が行方不明にもなっている」という情報が寄せられている。
韓国統一部当局者は、北朝鮮の洪水被害の有無について「韓国側のデータで正確に出てきたものはない」とし、「一部、雨が降った地域があるのは確かだ」と述べた。
統一部高位当局者は、北朝鮮に対して政府の日照り支援の意志を明かし「夏場の水害に対する支援も可能だということが、韓国政府の立場だ」と明らかにしていた。
また水害支援の可能性について「そういった部分も注視している」とし、「日照りの状況と水害の状況を注視していくつもりだ」と述べた。
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