【ソウル聯合ニュース】韓国の女性家族部と統計庁は2日、韓国女性に関する各種統計をまとめた「2015統計で見る女性の暮らし」を発表した。 それによると、昨年、韓国女性が1日のうち「家庭管理」に費やした時間は2時間27分で、男性の31分より1時間56分多かった。家庭管理は食事の準備や掃除、洗濯など全般的な家事を含む概念だ。 男性の家庭管理の時間を他国と比較すると、カナダが2時間10分(2010年調査)、オーストラリアが1時間55分(06年)、英国が1時間40分(05年)、米国が1時間36分(13年)など1時間30分を超えた。日本は韓国にほぼ近い35分(11年)だった。 女性家族部と統計庁は「韓国と日本は、男性は仕事、女性は家庭という伝統的な性役割の価値観が優勢で、女性の労働市場参加率が低いことから、ほかの国との差が大きい」と説明した。 このためか、家事分担に対する満足度調査で、不満と答えた人の割合は女性が23.5%で男性(8.2%)より15.3ポイント高かった。 また、男女の役割分担の意識に関する調査では、男性の43.3%が役割分担に賛成したのに対し、女性は賛成が28.3%にとどまった。特に「積極的に反対」と答えた人の割合は女性が男性の2倍に達した。 今年の女性の人口は2531万5000人で、男性(2530万3000人)をやや上回った。女性100人当たりの男性の数を示す性比は100.0人で、1990年の101.3人より減少した。 人口高齢化に伴い、60歳以上の女性の人口が全体の20.8%を占めた。1990年の調査では9.6%だった。 韓国の世帯の28.4%は女性が世帯主で、女性世帯主の割合は2030年に34%に上る見通しだ。 女性の平均初婚年齢は29.8歳、平均再婚年齢は43歳。昨年結婚した初婚の夫婦は23万9000組で、このうち妻が年上の夫婦は3万9000組(16.2%)で、同い年の夫婦(16.1%)より多かった。 昨年の出生性比(女児100人に対する男児の数)は105.3で、正常性比(103~107)の範囲に入った。 女性のうち、生活全般でストレスを感じる人の割合は昨年66.8%に上った。家庭生活でストレスを感じる人の割合は女性が51.4%で、男性(38.9%)より多かった。職場でのストレスを感じる人の割合は男性が74.3%で女性より3.4ポイント高かった。 昨年の女性の雇用率は49.5%で、男性より21.9ポイント低かったが、前年に比べ0.7ポイント上昇した。経済活動参加率も51.3%で、前年比1.1ポイント上昇した。女性就業者の77.4%は高卒以上だった。大卒以上は25.1%で、前年(23.6%)に比べ増加した。 女性の大学進学率は74.6%で、男性(67.6%)より高かった。大学進学率は2009年に初めて女性が男性を上回り、男女の差は7ポイントとなった。 専門職に就く女性の割合も上昇し、女性の医師の割合は24.4%、歯科医は26.4%、薬剤師は64.3%だった。 2012年の国会議員選挙で選出された議員300人のうち女性議員は47人(15.7%)にとどまった。 hjc@yna.co.kr
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