中国でのバス転落死亡事故…研修に参加していたソウル市所属の事務官らがバスやガードレールの安全問題、運転手のスピード加速を事故原因として挙げた。
中国でのバス転落死亡事故…研修に参加していたソウル市所属の事務官らがバスやガードレールの安全問題、運転手のスピード加速を事故原因として挙げた。
中国東北部の吉林省・集安で1日午後3時半(日本時間午後4時半)ごろ、韓国人公務員らを乗せたバス1台が橋から転落し、10人が死亡、16人が負傷した。事故当時、研修中の韓国各地の公務員ら148人がバス6台に分乗し、高句麗・渤海の跡地や抗日独立運動の遺跡地を回るため、移動中だった。

 そんな中、研修に参加していたソウル市所属の事務官らがバスやガードレールの安全問題、運転手のスピード加速を事故原因として挙げた。事務官らは2日、当時の状況について、事故が起こった地点は急カーブが多い山岳地帯だったとしながら、このように明かした。

 転落した5車目のバスの後ろを走っていたバス搭乗者A事務官は「ほとんどが安全ベルトを締めていたが、一部が故障しており作動しなかった」とし、バスの安全点検問題を指摘した。

 A氏は「事故が起こった橋に侵入する前、ブレーキを踏んだ形跡が2か所ある。運転手がスピードを出し、急な傾斜路に入り込んでブレーキを踏んだと見られる」と話した。また、「橋に設置されたガードレールがコンクリートだったが、とても弱く、衝撃に耐えられないまま転落した」と付け加えた。

 現地救助隊の遅れた対応に関しては「初期事故収拾は後車両に乗っていた公務員らと近隣住民たち50人余りでおこなった」としながら「1時間程が過ぎた後、やっと救急車両が到着したと記憶している」と話した。

 同じく事故車の後ろのバスに搭乗していたB事務官は「事故現場を発見し、すぐに同僚の救助活動をおこなった」とし、「車両が橋の下に落ち、180度にひっくり返った状態だった」と明かした。続けて、「救助活動をしている最中、しばらくして現地の救助隊員が到着した」

 前方のバスに搭乗していたC事務官は「バス前部にガードレールがたくさん刺さった状態。事故現場に急ブレーキでできるタイヤ痕が長くのびていた」と説明した。

 行政自治部は2日、政府ソウル庁舎で中国研修公務員バス事故に関する会見を開き、現在の研修日程を全面中断し、死傷者を除いた残りの公務員たちの帰国を推進すると明らかにした。また、「中国公安が調査しており、公式発表されたことはない。一部伝えられている証言等は公式的な調査結果ではない」と強調した。


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