【ソウル聯合ニュース】北朝鮮核問題をめぐる6カ国協議の韓国首席代表を務める外交部の黄浚局(ファン・ジュングク)朝鮮半島平和交渉本部長と米首席代表、国務省のソン・キム北朝鮮担当特別代表は29日、ソウルで非公式会合を開き、北朝鮮の核問題などについて幅広く協議した。 両氏は会合で、国連北朝鮮人権事務所がソウルに開設されたことや米中戦略・経済対話の開催、朝鮮半島情勢などについて意見を交換し、今後の対北朝鮮政策の方向性を調整したとみられる。特に、両国は今年後半に北朝鮮関連情勢が大きく変化する可能性があるとして、緊密な連携が必要ということで一致したという。 北朝鮮は10月の朝鮮労働党創建記念日に合わせ、長距離ミサイルの発射など「戦略的な挑発」を行う可能性がある。9月に実施される中国の「抗日戦争・世界反ファシズム戦争勝利70周年」の軍事パレードなどを契機に、中朝関係がどう展開するかも注目される。 一方、キム氏は会合前、韓国外交部の金ホン均(キム・ホンギュン)次官補と会談し、両国関係について議論した。韓国側は対日関係改善に向けた取り組みを説明し、米国側は歓迎の意を表明したという。中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルス感染拡大で延期された朴槿恵(パク・クネ)大統領の訪米に関しても意見交換したとされる。 キム氏は会談後、記者らに対し、「両国の懸案や対北政策調整を含む幅広い課題について議論した」とした上で、「非常に良い議論ができた」と伝えた。 キム氏は30日に開かれる朝鮮半島関連のフォーラム出席のため来韓した。来月2日に日本を訪問し、日本の6カ国協議首席代表を務める外務省の伊原純一アジア大洋州局長と協議する。 kimchiboxs@yna.co.kr
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