【北京聯合ニュース】韓国の崔ギョン煥(チェ・ギョンファン)経済副首相兼企画財政部長官は中国主導で設立されるアジアインフラ投資銀行(AIIB)について、アジアでインフラ建設の機会が拡大すれば競争力を持つ韓国企業に絶好の機会になるとの見解を示した。 崔氏は29日に北京で行われる創立メンバーによるAIIB設立協定の署名式に出席するため訪中している。28日夜に記者会見を開き、「アジアのインフラ市場は毎年7000億ドル(約86兆円)以上だが、インフラ整備資金の供給は3000億ドルにも満たない」とした後、韓国のメリットをこのように述べた。韓国企業については特に、「建設、交通、通信などのインフラ能力はほぼ世界レベルだと思う」とし、中国とは強みが異なることを強調した。 崔氏は出資比率に応じ韓国がAIIBの理事ポストを得られるよう協議していくと話した。韓国は5番目に出資比率が多い。副総裁選出に向けても最大限努力する。韓国の有能な人材がAIIBの要職や中間管理職を担い国際金融の専門家に成長できるよう支援する戦略も講じたという。 一方、AIIBを通じた北朝鮮へのインフラ支援の可能性については、「まださまざまな変数がある」と述べた。北朝鮮は加盟の条件上、AIIB加盟国になれないとしながらも、「AIIBで4分の3以上の賛成で議決されれば加盟国以外への支援も可能」と、比較的前向きな見通しを示した。 韓国がAIIB内で北朝鮮のインフラ支援を積極的に推進する計画があるかを問われると、「AIIBが運営される過程で北支援の必要性が提起され、状況が整えば、われわれとしてはAIIBを通じた北支援を拒む理由は全くない。むしろ、積極的に支援活動を行うべきだ」と答えた。 また、崔氏はAIIBの支配構造に対する国際社会の懸念に関し、協定文の交渉過程で相当改善されたと評価した。 mgk1202@yna.co.kr
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