【ソウル聯合ニュース】韓国観光公社と日本政府観光局(JNTO)の統計によると、今年1~5月までに日本を訪問した外国人観光客の数は前年同期比44.9%増の753万7800人で、韓国を訪問した外国人観光客数(592万4683人)を大きく上回った。 日本を訪れる外国人観光客数が韓国の外国人観光客数を上回ったのは、日本が年間訪問者で韓国を上回った2007年(日本834万6969人、韓国644万8240人)以来。 韓日の外国人観光客数が逆転したのは、日本を訪れる中国人観光客の数が大きく増加したためだ。 韓国で感染が広まる中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの影響が反映される6月以降の外国人観光客数では、さらにその差が広がる見通しだ。  08年から13年までは、日本を訪問した中国人の数は尖閣諸島をめぐる反日感情の影響で年間100万~130万人水準にとどまっていた。 だが、円安が急速に進んだことで昨年9月からは日本を訪れる中国人観光客が急増。昨年の中国人観光客数は前年比83.2%増の240万9158人に達した。 それでも韓国を訪れる中国人観光客数(612万6865人)の39.3%にすぎなかった。 しかし、今年に入ってから5月までに日本を訪れた中国人は171万6400人と、昨年1年間の71.2%に迫った。 日本政府が円安政策を維持していることに加え、中国人観光客誘致を狙い外国人へのビザ免除・緩和措置を拡大したことが追い風になった。 また、外国人観光客に対する消費税還付制度の変更も一役買ったとみられる。 さらに、反日感情の薄い20代半ばから30代半ばの中国人女性を中心に、ショッピングを目的にした日本旅行が増加していることも影響した。 MERSの感染拡大が長期化すれば、中国人が韓国から日本へと行き先を変える傾向がさらに強まるとの見方が出ている。 旅行業界関係者は、「韓国と日本は距離が近い上に、ショッピング観光を目的に訪れる外国人観光客が多いという点も似ている」と指摘した。その上で、「円安の長期化に加え、MERS問題で打撃を受けた韓国の観光業界は外国人観光客誘致合戦で日本に劣勢を強いられざるを得ない」と話した。 sjp@yna.co.kr
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