【ソウル聯合ニュース】韓国の朴槿恵(パク・クネ)大統領は2013年2月の大統領就任後、日本に対して正しい歴史認識を持つよう求め続け、特に核心となる旧日本軍による慰安婦問題の解決を要求してきた。今年に入ってからは韓日間の協力も重要という点もあわせて強調している。 以下は朴大統領の主な対日関連の発言 ▼「隣国同士による真の友好関係構築のためには歴史を直視し、過去の傷が癒されるよう努力し、被害者の苦痛に対する心からの理解が必要だ」 2013年2月25日 朴大統領の就任式出席のため来韓した麻生太郎副総理兼財務相との会談で ▼「両国関係の発展を遮る過去の問題を未来の世代に渡さないよう、政治指導者が決断を下し、積極的かつ未来指向の関係を作り出すことを希望する」 2013年3月6日 安倍晋三首相との電話会談で ▼「日本が韓国のパートナーとなり21世紀の東アジア時代を共にリードしていくためには歴史を正しく直視すべきだ」 「加害者と被害者という歴史的立場は1000年の歴史が流れても変わることはない」 2013年3月1日 日本による植民地時代の1919年に韓国で起きた「3・1独立運動」の記念式典での演説で ▼「真のパートナーに発展できるよう、日本の政治家が過去の傷を癒していく勇気あるリーダーシップを発揮しなければならない。特に過去の歴史による苦痛や傷を抱えて生きている方々に対する誠意ある措置を期待する」 2013年8月15日 日本植民地支配からの解放記念日である「光復節」の記念式典での演説で ▼「歴史、領土問題で後ろ向きの発言を繰り返す日本政府のために信頼醸成ができていない。例えば、慰安婦問題は今も続いている歴史であるにもかかわらず、ハルモニ(おばあさん)たちは花のような青春を踏みにじられ、現在まで深い傷を抱えて生きてきた。日本は謝罪どころか彼女たちを侮辱し続けている」 「首脳会談で前向きな合意があっても、国民の傷はそのままあり、以前もそうであったように、日本が会談後に再び国民を傷つける発言をすれば、どうしてその会談をしたのかということになる」 2013年9月30日 来韓したヘーゲル米国防長官(当時)との会談で ▼「両国が過去の辛い歴史から立ち上がり、新しい繁栄の未来に共に進んで行けるよう、日本政府が正しく勇気ある決断を下さなければならない。生涯を悔しさ、悲痛と共に生きてこられた55人しか残っていない慰安婦被害者のハルモニの傷は当然、癒されなければならない。過去の歴史を否定するほどみすぼらしくなり、窮地に追い込まれるだろう」 2014年3月1日 「3・1独立運動」の記念式典での演説 ▼「これまでわが政府は日本政府の正しい歴史認識を促し続け、特に慰安婦被害者のハルモニが生きていらっしゃる間にその方々が納得できる前向きな措置を要求してきた。このような問題を正しく解決した時、韓日関係がしっかりと発展する」「歴史の真実は思いのままに隠すことはできず、否定することもできないものであり、後世の者が今後も歴史の真実を正していく」 2014年8月15日 「光復節」の記念式典での演説 ▼「韓日関係の最も象徴的な懸案は旧日本軍による慰安婦問題といえるが、これが韓日関係の新たなスタートの第一歩となり得る。被害者と国民の心を傷つける後ろ向きな言動が繰り返されないことが、両国が信頼を築き、関係を発展させる上で重要だ」 2014年10月24日 来韓した日韓議員連盟代表団との会談で ▼「(旧日本軍による)慰安婦問題は女性の人権に関する普遍的価値の問題で、過去の問題ではなく、現在と未来の問題であり、速やかに解決されることを期待する」 2014年12月19日 来韓したマイク・ホンダ議員(米下院議員・民主党)との会談で ▼「条件を整え、意味のある、一歩でも前に進む首脳会談にしなければならない。そのためには日本側の姿勢の転換が重要だ」 2015年1月12日 青瓦台(大統領府)での記者会見で ▼「日本が勇気を持ち、率直に歴史的真実を認め、韓国と手を取り、未来の50年のパートナーとして新しい歴史を共に記していくことを望む」 「(旧日本軍による慰安婦問題は)必ず解決すべき歴史的課題。被害者の平均年齢が90歳近くになり、その方たちの名誉を回復して差し上げることができる時間もあまり残っていない」 「日本政府の教科書歪曲(わいきょく)の試みが続いていることも、隣国関係に傷を与える行為」 2015年3月1日 「3・1独立運動」の記念式典での演説 ▼「日本が歴史を直視できず、自ら過去の歴史の問題に埋没していきつつあるとしても、これはわれわれが解決することができない問題だ。われわれの外交は過去の歴史に埋没せず、歴史は歴史としてはっきりと正して事にあたり、韓米同盟と韓日関係、韓中関係などの外交問題は別次元の明確な目標を持って、今後もしっかりとした信念の下、積極的に努力してほしい」 2015年5月4日 首席秘書官会議で ▼「この方々(旧日本軍による慰安婦被害者)が1人でも多く生きているうちに名誉が回復されるよう、日本側の勇気ある決断を期待する」 「両国が力を合わせる必要がある分野が多く、立場の違いは対話を通じて解決する必要がある」 2015年6月1日 韓国と日本の政財界関係者らでつくる「韓日・日韓賢人会議」の出席者との会談で ▼「(韓日国交正常化50周年の)さまざまな記念行事を行うことも意味があるが、こう着状態にある関係をどう解決するかがより重要な意味を持つと考える。両国が異なる立場を示す事案もあるが、懸案を解決しながら協力が必要な事案を中心に両国関係の未来志向的な発展に向けた方策を模索してほしい」 2015年6月15日 首席秘書官会議で yugiri@yna.co.kr
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