【ソウル聯合ニュース】7月3~14日に韓国南西部の光州市で開催されるユニバーシアード夏季大会に北朝鮮が不参加の意向を示したことで、民間レベルの南北交流も萎縮する可能性が提起されている。 大会組織委員会によると、今月19日午後6時半ごろ北朝鮮が同組織委に大会への参加は難しいという趣旨の電子メールを送ってきた。 北朝鮮は大会不参加の理由に、北朝鮮の人権状況を監視するための国連機関の事務所がソウルに開所されることや韓国側の軍事的挑発などを挙げたという。 同組織委は、このメールの真意について現在統一部などと確認作業を進めている。 北朝鮮の対韓国窓口機関・祖国平和統一委員会は先月29日、「国連人権事務所がソウルに設置されれば公然と対決を宣言したとみなし全ての手段と方法を動員し無慈悲に懲罰する」と威嚇した。 統一部の林丙哲(イム・ビョンチョル)報道官は22日の定例記者会見で「人権は人類の普遍的価値をめぐる問題であり、国連人権事務所のような国連機関が韓国に設置されるのは問題にならない」と述べた。 その上で「北は人権事務所設置を非難するのではなく、住民の人権状況と生活の質の改善に向け国連や国際社会と協力すべきだ」と指摘した。 北朝鮮は4月に行われた同大会の事前会議に出席しており、突然の不参加表明は民間交流にも悪影響を与えるのではないかという懸念の声が聞かれる。 政府関係者は「全般的な南北関係に影響があるかは状況を見守らなければならない」と述べた。 北朝鮮は今年3月に同大会に選手と役員、計108人を参加させるという内容の公式参加申請書を組織委に提出した。 sjp@yna.co.kr
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