韓国・保健当局が21日午前、中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)感染者として発表した3人中、2人が「最長潜伏期間」とされる14日を超えていたことがわかった。
韓国・保健当局が21日午前、中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)感染者として発表した3人中、2人が「最長潜伏期間」とされる14日を超えていたことがわかった。
韓国・保健当局が21日午前、中東呼吸器症候群(MERS/マーズ)感染者として発表した3人中、2人が「最長潜伏期間」とされる14日を超えていたことがわかった。

 通常、MERS潜伏期間は2~14日とされており、専門家たちも一部例外はあると述べるものの、最長潜伏期間を超える事例が最近相次いでおり、懸念の声が高まっている。

 この日発表された171番目の感染者(女性、60歳)は先月27~29日、三星(サムスン)ソウル病院の救急救命センターに来院し、そこで感染したと推測されている。しかし、この患者が先月29日に感染したとしても、最長潜伏期間は去る12日の時点で超えていることになる。潜伏期間の誤差と感染判定を受けるまでの時間を考慮したとしても、10日間の差が出るのは理解し難い。

 さらに、170番目の感染者(男性、77歳)は去る6日、76番目の感染者(女性、75歳)と建国大病院にて同期間に入院した際に感染した、と保健当局の疫学調査で確認された。同感染者は去る20日が「最後の潜伏期間」とされていたものの、その後に発症した。

 潜伏期間が過ぎたとしても、追加の感染者発生を安心することができない、ということになる。

 保健当局の疫学調査が、患者の記憶と陳述に依存して感染経路を追跡する難しさがあったとしても、果たして最長潜伏期間「14日」を固守すべきか、疑問が続くものと予想される。

 英国・ロンドン大学の教授チームは世界的な医学学術誌の論文で、MERS潜伏期間を95%の信頼区間で、1.9日~14.7日と規定。韓国政府もやはり、最長潜伏期間を越える事例が発生しても、これは例外的なケースとし、指針を変える考えがないことを数回明かしていたが、この議論は今後も続くものとみられる。



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