病院を中心にMERSがものすごい勢いで拡散し、保険会社で手を患わせていた“仮病患者”が消えている。
15日、保険業界によると、補償担当など実務関係者を中心にMERSが広がってから、虚偽や過多入院する“仮病患者”が大きく減っているのを実感しているという声が大きく上がっているようだ。
保険業界関係者は「MERSの拡散時期が短かったので、現地点で具体的な統計を出すのは難しいが、体感では病院に行かなくてもいいと言って、合意させようとする人が増えた」と述べた。
これまで仮病患者は保険会社の大きな弊害だった。金融監督院によると、昨年摘発された保健詐欺金額は5997億ウォン(約660億円)で、関係者は8万4385人だという。特に仮病患者の保健詐欺金額は前年より64.3%急増して735億ウォン(約81億円)を記録した。
金融監督院では、保健詐欺が経済損失に至るとし、軽い疾病・傷害に対する細かい入院基準を整えるなどして仮病患者の一掃を図ったが、効果は微々たるものだった。
損害保険会社の関係者は「通常、診療を受けて診断が確定した後に、本人の体が大丈夫だと思えば、80~90%ほどは合意をするが、残り10%程度は保険金に満足できず、合意を遅らせるケースがある」とし、「現場の雰囲気によると、MERS拡散後、事故被害者が死ぬほど痛くなければ病院に行くのを嫌がっているようだ」と明らかにした。
「MERSが収まってから病院に行く」として合意を遅らせ、損失金額が確定されない例も少なくない。
業界関係者は「病院に行くのを拒否し、医師の所見をもらえず、合意を遅らせる例も起きている」とし、「MERSが落ち着いた後に病院に殺到するだろう」と予想している。
続けて「事故発生日から時間がかかったとしても、患者が病院に行って『MERSのせいで病院に来られなかったので、落ち着いてから来た』と説明すれば、医師も背を背けることはできない」とし、「MERSが仮病患者の減少に本当に効果があるのかは、6月以降の統計値を確認しないとわからない」と述べた。
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