【ソウル聯合ニュース】韓国保健福祉部は14日、中東呼吸器症候群(MERS)コロナウイルスの感染者が新たに7人増え、計145人になったと発表した。感染者と直接、間接的に接触した隔離対象者は5000人に迫る。多数の感染者が出ているソウルのサムスンソウル病院では新たに医師1人の感染が確認された。この医師は隔離対象になるまで診療を続けており、新たな感染拡大の恐れが指摘される。 14日に感染が確認された7人のうち4人はサムスンソウル病院で感染した。このうち40代の男性は先月27日に外来で泌尿器科を受診した患者に同行し感染した。多くの感染者が出ている同病院の救急室以外での感染は2例目となり、同病院で広範囲にわたりウイルスが広がった恐れがある。 同病院以外での感染者3人のうち1人は、感染者を搬送した救急車に同乗した救急隊員だった。この隊員は防護具を着用せずに感染者を搬送し感染した。また、テチョン病院(大田市)での感染者はテチョン病院訪問後に、釜山市内の病院と薬局を訪れ約710人と接触したことが分かり、新たに感染が拡大する恐れがある。 また、13日に確認された感染者のうち1人はサムスンソウル病院の医師だったことが分かった。この医師は先月27日に感染者と接触後、今月10日午後に隔離されるまで診療を続けており、さらなる感染拡大が懸念される。 現在までに145人の感染者のうち10人が完治し退院した。さらに1人が14日中に退院する見込み。120人が隔離病室で治療を受けている。 感染者との接触が確認され自宅や施設で隔離されている人は4856人で、前日より842人増えた。隔離が解除された人は新たに543人増え、計2473人が潜伏期を過ぎて隔離対象から外された。 一方、感染者が多発しているサムスンソウル病院は新規外来や入院を制限し、緊急の場合を除き手術を中止するなど、部分閉鎖に準ずる対策を発表した。 同病院の患者搬送担当者の感染が確認されたため、感染拡大防止に向け、搬送担当者が最後に勤務した10日から、最長潜伏期間の14日間が過ぎる24日まで、部分閉鎖を続ける。 ikasumi@yna.co.kr
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