”多文化家庭の希望”と期待された米韓ハーフの韓国サッカー代表カン・スイル(27、済州ユナイテッド)が、肩を落として帰国。暗い表情のままインタビューに応じた。
”多文化家庭の希望”と期待された米韓ハーフの韓国サッカー代表カン・スイル(27、済州ユナイテッド)が、肩を落として帰国。暗い表情のままインタビューに応じた。
”多文化家庭の希望”と期待された米韓ハーフの韓国サッカー代表カン・スイル(27、済州ユナイテッド)が、肩を落として帰国。暗い表情のままインタビューに応じた。

カン・スイル の最新ニュースまとめ

 カン・スイルは今シーズン、所属チームで活躍し、代表チームに召集された。ウリ・シュティーリケ監督はカン・スイルの活躍について「Kリーグクラシック(1部)で最も安定したプレーをみせる選手」と高く評価していた。

 しかし、カン・スイルの夢は途絶えてしまった。無作為で実施されたドーピング検査で陽性判定となり、Aマッチ出場を前に急きょ帰国することになったのだ。

 仁川国際空港に到着したカン・スイルは、取材陣のインタビューに答えた。以下、カン・スイルのコメント。

 「本当に苦労して進んだ道だった。しかし、自分の犯したミスでこのようなことになり、本当に悲しい。国民の皆さんがたくさんの期待を寄せてくださったにも関わらず、期待に応えることができずに申し訳ない気持ちだ。プロ選手として、認知していなければならないことだったが、”知らなかった”というミスを犯した自分に失望している」。

 カン・スイルは、厳しい家庭環境の中でボールを蹴り続けてプロになった。父親は彼が生まれてすぐに米国へ帰国し、母親が老人ホームで働きながら、女手ひとつで彼を育てた。人一倍の努力で2007年、ドラフト番外指名により仁川ユナイテッドに入団。以降、2軍リーグで安定したプレーを見せ、ようやく1軍へ上がったものの、当初は思うようなプレーができなかったという。

 その後、レンタル移籍などを経て、努力に努力を重ね、今シーズン現在5ゴール・2アシストを記録し、シュティーリケ監督の目にとまった。

 暗い表情でインタビューに臨んだカン・スイルは最後に「これで倒れることなく、再び立ち上がる」と言い残し、空港を後にした。


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