【ソウル聯合ニュース】北朝鮮が昨年に続き今年も深刻な干ばつに見舞われており、食料不足の悪化が懸念されている。 韓国政府との協議のため来韓した国連世界食糧計画(WFP)のデービッド・カートルード・アジア地域本部長は10日、聯合ニュースのインタビューに対し、農繁期の北朝鮮で干ばつが続いており、食料需給に対する懸念が強まっているとし、食料供給の推移を見守り、深刻化すれば食料の提供を増やすこともあり得ると説明した。 昨年の北朝鮮全域の降水量は平年(1981~2010年の平均)の61%で、干ばつはここ100年で最も深刻なレベルだったとされる。今年は田植え時期に当たる5月の降水量が平年の57%にとどまった。 韓国統一部は、北朝鮮の降水量不足が来月初めまで続けば、食料生産量が前年比15~20%減少すると見込んでいる。 WFPは北朝鮮への食料支援のため募金により1億3700万ドル(約169億円)を集めることを目指しているが、実際の募金額は今月初めの時点で目標の55%の7500万ドルにとどまっている。3月には住民76万人、4月には80万人に食料を支援したが、これは目標人数の約4割にすぎない。 韓国政府とWFPは世界の飢餓の撲滅を目指す「ゼロ・ハンガー」コミュニティー事業などで協力するため政策協議会を毎年開催することで合意し、10日に外交部で初会議を行った。 stomo@yna.co.kr
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