【ソウル聯合ニュース】韓国の大韓貿易投資振興公社(KOTRA)が5日発表した北朝鮮の貿易動向の報告書によると、韓国との貿易を除く北朝鮮の昨年の対外貿易規模は前年比3.7%増の76億1000万ドル(約9400億円)となった。 北朝鮮の輸出額は1.7%減の31億6000万ドル、輸入は7.8%増の44億5000万ドルだった。貿易赤字は前年比41%増となる12億9000万ドルとなった。 貿易規模が拡大したのは、電気、機械類、プラスチックなどの輸入増加と衣類製品の輸出増加のためとみられる。 主な輸出品は石炭など鉱物性燃料が11億8000万ドルで輸出額全体の37.2%を占め、最大輸出品目となった。衣類と付属品の輸出は前年比23.7%増となる6億4000万ドルとなり、最大の増加率を記録した。鉄鉱は18.3%減の3億3000万ドル、魚類・甲殻類は21.9%増の1億4000万ドル、鉄鋼は22%増の1億3000万ドルとなった。  主な輸入品は鉱物性燃料が4.7%減の7億5000万ドル、電気機器が54.8%増の4億3000万ドル、ボイラー・機械類が3.3%増の3億3000万ドル、車両・部品が9.6%減の2億3000万ドル、プラスチック・プラスチック製品が31.8%増の2億ドルとなった。 最大の貿易相手国は中国だった。昨年の北朝鮮の対中貿易規模は68億6000万ドル(輸出28億4000万ドル、輸入40億2000万ドル)で前年比4.9%増加した。対中国貿易依存度は2013年の89.1%から昨年は90.1%と小幅上昇した。貿易相手国はロシア、インド、タイ、バングラデシュなどの順で続いた。  日本は2009年以降、北朝鮮との貿易を禁止している。米国も経済制裁を強化し、医療設備や医薬品などの物資の援助だけだった。 KOTRA関係者は「2014年の北の対外貿易は中国への偏重が続き、輸出は減少し輸入が大幅に増え、全体の貿易額と赤字幅が大きくなった」とした上で、「受託加工や資源貿易など相互補完的な貿易構造、北の政治・経済的孤立の長期化、共倒れの関係などを総合的に考慮すると、対中国貿易への高い依存度は今後も継続する見通しだ」と話した。     yugiri@yna.co.kr
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