韓国の国会国民安全革新特別委員会は4日、国民安全署のMERS(中東呼吸器症候群)への対応実態を点検し、政府の初動対応の不十分さを指摘して対策を促した。(提供:news1)
韓国の国会国民安全革新特別委員会は4日、国民安全署のMERS(中東呼吸器症候群)への対応実態を点検し、政府の初動対応の不十分さを指摘して対策を促した。(提供:news1)
韓国の国会国民安全革新特別委員会(以下、安全特別委員会)は4日、国民安全署のMERS(中東呼吸器症候群)への対応実態を点検し、政府の初動対応の不十分さを指摘して対策を促した。

 安全特別委員会は、政府ソウル庁舎の国民安全署・中央災難安全状況室にてMERS感染騒動に関する非常状況管理班の運営に対する国民安全署のブリーフィングを聴取し、今後の対策準備と計画について質疑応答をしたことを明らかにした。

 この日の現場点検には、安全特別委員会のチョン・ビョンホン委員長ら安全特別委員会に所属する与野党の議員が出席し、パク・インヨン国民安全署長官とイ・ソンホ次官からも報告を受けた。

 チョン委員長は「今起きているMERS感染の騒動は事実上、国家の非常事態であり、『関心・注意・警戒・深刻』の段階ばかりを気にする机上の行政から抜け出す必要がある」とし、「国民が体感している不安や恐怖の指数は『深刻』レベルだが、大統領府や政府など関係当局の対応は『事なかれ主義』のレベルに留まっている」と指摘した。

 安全特別委員会所属の与野党議員らは、政府のMERS対応に対する問題点を指摘しながら、透明な情報公開と警報レベルへの段階格上げを促した。

 新政治民主連合のノ議員は「SARSが流行した時には、政府が首相室を中心に初期対応をしっかりやった」とし、「MERSはSARSより致死率もはるかに高いのにもかかわらず、政府は事態を安易に考えているようだ」と指摘。

 セヌリ党のキム議員は「MERSに関する恐怖をあおるような噂がこれ以上広がらないよう、関係当局で特に気を使わなければならない」と訴えた。

 新政治民主連合のユ議員は「危機警報レベルが『注意』段階にしているが、国民の心理は誰もが『深刻』段階だ」とし、セヌリ党のファン議員も「明日にでも全国的に拡散するかもしれない状況であるだけに、『深刻』段階への格上げを検討しなければならない」と促した。

 またセヌリ党のキム議員は「今出ているMERS関連の情報を国民が信頼できるよう政府は透明性のある情報公開をしなければならない。MERSや類似疾病を隔離治療する専門病院が必要だ」と強調した。

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