聯合ニュースのインタビューに応じるサル大統領(セネガル大統領府提供)=4日、ソウル(聯合ニュース)
聯合ニュースのインタビューに応じるサル大統領(セネガル大統領府提供)=4日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】来韓中のセネガルのサル大統領は4日、ソウル市内のホテルで聯合ニュースのインタビューに応じ、国連教育科学文化機関(ユネスコ)の諮問機関が朝鮮人の強制徴用施設が含まれた「明治日本の産業革命遺産」(全23施設)の世界文化遺産登録問題について、「世界遺産委員会での)投票前に合意点を探るため、両国が対話を行うことを支持する」との考えを示した。 セネガルは21カ国・地域で構成されるユネスコ世界遺産委員会で、アフリカ地域を代表する副議長国を務めている。世界遺産委員会は同施設の登録の可否を今月28日から開かれる会議で最終決定する。 サル氏は「この議題に対し、まだ合意点が見いだせない状態なので、友好関係にある韓国と日本に協議を継続するように要請するのがわれわれの立場」と説明。このような立場を同日午前に行われた朴槿恵(パク・クネ)大統領との首脳会談で伝えたという。 また、「日本側から問われた際も、投票に進む前に十分な対話をしたほうが良いという返事をした」と述べた。 サル氏はかつて奴隷貿易の拠点だったセネガルの首都ダカール沖にあるゴレ島を例に挙げ、「人類最悪の犯罪という奴隷貿易の生々しい象徴であるゴレ島は、現在、人類が記憶する場所として残った」とした上で、「許しはしたが忘却はしていない」と強調、「韓国と日本も互いに協議することを受け入れなければならない」と指摘した。ゴレ島は世界遺産に登録されている。 両国が合意できず表決となった場合については、「棄権をするかセネガルが両国に対し、さらに対話できる場を用意する役割をすることができると思う」とした上で、「われわれは和解を支援することができる」と話した。 一方、国交を結んでいる北朝鮮との関係に関しては、「韓国との友好関係レベルではないが、一般的な外交関係を維持している」と伝えた。また北朝鮮が首都ダカールに大使館を再開館したとした上で、「正常な関係を維持している」と説明した。 yugiri@yna.co.kr
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