【ソウル聯合ニュース】北朝鮮最高指導者の偶像化と体制のプロパガンダ(宣伝)を担当する朝鮮労働党宣伝扇動部が、金正恩(キム・ジョンウン)第1書記の妹、与正(ヨジョン)氏を中心に再編されるもようだ。 宣伝扇動部は昨年、幹部らが大幅に交代され、今年は偶像化を総括してきた金己南(キム・ギナム)党宣伝担当書記が引退したとみられ、再編が本格化している。韓国の情報当局は金己南氏が引退したと分析しており、今年4月以降は公開活動を行っていない。 韓国統一部当局者は「まだ正確に確認されていないが、金与正がこれまで金正恩に随行した行事の性格から、宣伝扇動部の職責を担っていると推定される」と明らかにした。  与正氏は張成沢(チャン・ソンテク)元国防副委員長の処刑後、金第1書記の公開活動への随行を開始。昨年11月に金第1書記がアニメ映画スタジオ「4・26漫画映画撮影所」を視察した際、北朝鮮メディアにより肩書きを「労働党中央委員会副部長」と初めて紹介された。 当時、金第1書記の視察に同行したのは与正氏のほか、金己南氏、李載イル(リ・ジェイル)党宣伝扇動部第1副部長、金義淳(キム・ウイスン)中央委員会副部長で、いずれも宣伝扇動部に所属している。与正氏は宣伝扇動部の幹部らが大幅に交代してからわずか2カ月後に労働党副部長と紹介され、宣伝扇動部の副部長に任命されたとの見方も出ている。 故金正日(キム・ジョンイル)総書記が宣伝扇動部に長期間所属していたことから、与正氏の役割に注目が集まっている。3代世襲体制を強固なものにするためには軍だけでなく、体制のプロパガンダが重要という認識のもと、与正氏が過渡期にある金正恩体制を安定させるため同部に所属されたものとみられる。 yugiri@yna.co.kr
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