MERS(中東呼吸器症候群)が拡散し、韓国では不安が高まっている中、ソウル市が汝矣島と光化門一帯でイベントを開催するとして、さらなる拡散が憂慮されている。(提供:news1)
MERS(中東呼吸器症候群)が拡散し、韓国では不安が高まっている中、ソウル市が汝矣島と光化門一帯でイベントを開催するとして、さらなる拡散が憂慮されている。(提供:news1)
MERS(中東呼吸器症候群)が拡散し、韓国では不安が高まっている中、ソウル市が汝矣島(ヨイド)と光化門(クァンファムン)一帯でイベントを開催するとして、さらなる拡散が憂慮されている。

 イベント開催によって人が多く集まると、それだけMERS拡散の勢いが加速する可能性が高まるからである。さらに保健福祉部がMERS拡散防止のために個人で衛生管理を徹底するのと共に“人が多い場所に行かないこと”を訴えていた。

 MERS拡散の憂慮により、ソウル市中浪(チュンラン)水再生センターも5日、センター前の芝生で開催する予定だった第8回子どもお絵かき大会の開催を無期延期とした。免疫力が相対的に弱い子どもたちが参加する行事であるため、延期したという。

ソウル市中浪水再生センターの関係者は「MERSが拡散し、自発的に大会延期を決定した。当分の間、開催するのは難しそうだ」と述べた。

 しかしソウル市は3日、事前受付を終えた市民5000名が光化門広場からワールドカップ公園まで自転車で走る「2015ハイソウル自転車大行進イベント」を7日に開催すると明らかにした。

 6月の1か月間に毎週末、汝矣島漢江(ハンガン)公園の船着き場前で芸術家の街頭公演を無料で開催すると広報した。

 2日には、4日から7日までソウル広場で「共にする生活の中の都市農業」をテーマに「第4回ソウル都市農業博覧会」を開催すると知らせた。

 ソウル市松坡(ソンパ)区に住む30歳女性は「MERS3次感染者が出て、隔離もきちんとされていないと聞いているし、防疫網も信じることができない中で、人が多く集まるイベントをしても大丈夫なのかわからない」とし、「拡散の勢いが落ち着くまではこういったイベントはするべきではないと思う」と述べた。

 また汝矣島に通勤する29歳男性は「感染は心配だが、日頃多くの人が集まる場所で働いているのだから、イベント中止までしなければならないのか疑問だ」と述べている。

 ソウル市は3日午後3時、ソウル市庁6階の映像会議室でMERSに関する民官合同会議を開き、拡散防止案や対策案などを議論した。

 ソウル市の関係者は「まだイベントを禁止するという内容や、そういった公式的なものは何もない」とし「自粛の雰囲気を訴える内容などを傘下機関などに通達する予定だ」と明らかにした。

 保健福祉部のMERS管理対策本部は、3次感染者など現在まで感染者は計30名に達していると発表した。

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