韓国で拡大が懸念されるMERSによる隔離対象者が全国に680人存在すると推定された。しかし、収容可能な施設規模は150人規模であることがわかり、保健当局が病院を別途に指定、収容施設を追加で確保することを決定。
韓国で拡大が懸念されるMERSによる隔離対象者が全国に680人存在すると推定された。しかし、収容可能な施設規模は150人規模であることがわかり、保健当局が病院を別途に指定、収容施設を追加で確保することを決定。
韓国で拡大が懸念される中東呼吸器症候群(MERS=マーズ)による隔離対象者が、全国に680人存在すると推定された。しかし、政府で収容可能な施設規模は150人規模であることがわかり、保健当局が病院を別途に指定、収容施設を追加で確保することを決定した。

 クォン・ジュンウク保健福祉部中央MERS対策本部企画総括班長は1日、政府ソウル庁舎で開かれた定例ブリーフィングにて、このような立場を明かした。

 政府は先ごろ、MERS防疫を原点から再び開始した結果、感染の疑いがある患者が増加し、自宅もしくは施設での隔離者も同時に大きく増加したと推定。MERS患者を収容することが可能な施設は、仁川国際空港付近の施設など、全国に分布していることがわかっている。

 クォン企画総括班長は「現在、施設隔離者たちを問題なく収容できると判断している」とし、「現在、政府の防疫要員らが隔離対象者たちと継続して連絡をとっている」と説明。また、「施設隔離に入るまで、対象者たちに(隔離を)決心させるまでに時間がかかっている」とし、「初日に4人の承諾を得た」と付け加えた。

 現在、韓国政府が確保している隔離施設の規模は150人水準とされる。これに比べて、対象者は4倍以上に相当する約680人だ。政府は前日、MERS感染の疑いがある患者の中で、高リスク群35%を別途の施設に移すという方針を固めた。この数値を代入すると、少なくても238人が施設隔離対象者となる。

 これについてクォン企画総括班長は「施設を増やすのに問題はなく、収容可能だと判断した」と述べた。

 一方、政府は全国の公共医療機関などを中心に、隔離施設を準備すると伝えた。


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