【ソウル聯合ニュース】高麗王朝(918~1392年)の首都だった北朝鮮・開城にある王宮遺跡、満月台の南北共同発掘調査が来月から6カ月間、実施される。同調査が6カ月間行われるのは異例で、韓国当局は調査の成果や南北交流・協力の活性化などに期待を寄せている。 統一部当局者は31日、「共同発掘調査事業と関連し、南北歴史学者協議会の訪朝を承認し、南北協力基金も支援する」と話した。 南北歴史学者協議会は3月に中国・瀋陽で北朝鮮側の民族和解協議会関係者と協議し、6月からの共同発掘調査事業の再開に合意。ファクスなどで協議を続け、具体的な事業計画を確定したとされる。 同事業のため、来月1日に韓国側関係者10人余りが訪朝することを皮切りに、国立文化財研究所、南北歴史学者協議会、文化財庁関係者ら計80人余りが開城を訪問する。韓国政府は数億円規模の南北協力基金を支援する方針だ。 同事業は2007年、南北間の社会文化交流事業として始まった。2010年まで4回の発掘調査を通じ、さまざまな遺物を確認し、水害が発生した2011年には文化財の損傷防止に向けた措置を取った。 2011年12月の金正日(キム・ジョンイル)総書記の死去後、韓国側の関係者撤収により中断したが、昨年7月に再開。約20日間にわたり、45人の韓国側関係者が訪朝し、調査を行った。 10カ月ぶりに再開される今回の調査は6カ月間行われるため、当局は大きな成果を上げられると期待している。 満月台は919年に建設され、1361年に全焼した。満月台など開城の遺跡地区は2013年、国連教育科学文化機関(ユネスコ)世界遺産に登録された。 csi@yna.co.kr
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