韓国兵務庁から兵役法違反容疑で告発され、行政訴訟を起こしたプロゴルファーのベ・サンムンが、「来年、ゴルフ種目が新設されるリオデジャネイロ夏季五輪に出場する機会がほしい」と訴えた。(提供:news1)
韓国兵務庁から兵役法違反容疑で告発され、行政訴訟を起こしたプロゴルファーのベ・サンムンが、「来年、ゴルフ種目が新設されるリオデジャネイロ夏季五輪に出場する機会がほしい」と訴えた。(提供:news1)
韓国兵務庁から兵役法違反容疑で告発され、行政訴訟を起こしたプロゴルファーのベ・サンムン(29)が、「来年、ゴルフ種目が新設されるリオデジャネイロ夏季五輪に出場する機会がほしい」と訴えた。

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 ベ・サンムンの弁護人は27日午前、大邱(テグ)地裁で開かれた国外旅行期間延長許可申請の不許可処分取り消し訴訟第2回公判で、「来年開催されるリオデジャネイロ五輪出場の機会をもらえれば、ベ・サンムンが自ら承服して兵役義務を履行するつもりだ」とし、「サッカー選手のパク・チュヨンのようにメダルを獲得して代替服務の恵沢を受ける可能性は希薄だが、最後のチャンスをいただけたらと思う」と強調した。

 弁護人はまた「17歳にプロ転向し、PGA(米ゴルフツアー)で活動しながら、世界ランキング70位圏内に入り、2017年までシード権を得たことは、タイガー・ウッズもなし得なかったことだ」とし、「兵務庁は昨年、国外旅行期間延長を不許可とし、1か月以内に軍隊に行くのか、犯罪者になるのか選択しろと、ベ・サンムンを窮地に追い込んだ」と主張した。

 さらに「満28歳に2012年のロンドン五輪に出場して銅メダルを獲得したという理由で代替服務の恵沢を受けたサッカー選手のパク・チュヨンのように、スポーツを特技とする者が代替服務をした人たちと比較しても平等・比例の原則からずれている」とした。

 弁護人は「ベ・サンムンが絶対に兵役を免除してほしいというのではなく、入営を延ばしてほしいと言っているだけだ」と強調した。

 これに対して兵務庁側は「ベ・サンムンは35歳までアメリカで活動し、36歳の時に入隊できるようにしてほしいと主張していたが、これを受ければ場合、入営秩序が乱れて公平性の原則も崩れてしまう」と断固たる立場を明らかにした。

 兵務庁は「入隊し、アメリカでの試合を放棄すれば、ベ・サンムンの私的な利益を侵害し、職業活動を萎縮させるという主張も受け入れることはできない」とし、「ベ・サンムンの私的利益ではなく、単純に経済的利益が損失するだけだ」と述べた。

 兵務庁は続けて「許可期間満了前に帰国して、様々な方法で満30歳まで入営日を延ばすことができたのに、ベ・サンムンはそうすることはなかったので告発することにした」とし、「永住権を取得した後、214日間は韓国国内におり、国内の大学院に在学して3学期間の単位を取得して、国内のゴルフ大会に参加するなどといった様々な状況を考えると国外移住のために国外で居住し続けるとは見ることはできず、国外旅行期間延長許可対象ではない」と釘を刺した。

 裁判部は「35歳までベ・サンムンの入営を延ばした場合、入営秩序が崩れるのではないか」とベ・サンムン側の弁護人に反問した。

 ベ・サンムンが提起した行政訴訟第3回公判は、6月24日大邱地裁で行われ、この日に弁論を終結して、判決期日が伝えられる予定である。


 2005年の徴兵検査で2級現役兵入営対象の判定を受けたベ・サンムンは、2011年1月20日から昨年12月31日まで兵役法第70条1項などにより、数回にわたって「短期国外旅行」を理由として国外旅行許可を受けてPGAで活動してきた。

 その後ベ・サンムンは、28歳まで韓国国内の学校への在学を理由に入営が延期され、昨年12月3日に永住権の新規取得を理由に国外旅行期間延長を申請したが、兵務庁が受け入れなかった。

 ベ・サンムンが成均館(ソンギュングァン)大学の修士・博士総合課程に登録し、2013年後期から2014年前期まで1年間は国内に133日以上滞在し、国外居住者と見るのは困難だということが、兵務庁の不許可の理由だった。

 国外旅行許可期間が昨年12月31日で満了したベ・サンムンは、ことし1月31日までに帰国して兵役義務を履行しなければならなかったが、兵務庁の要請に応じなかった。

 これにより、兵務庁はことし2月2日にベ・サンムンを国外旅行許可義務違反の容疑で警察に告発し、ベ・サンムンは裁判所に行政訴訟を起こした。


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