【ソウル聯合ニュース】2018年平昌冬季五輪の大会組織委員長を務める趙亮鎬(チョ・ヤンホ)韓進グループ会長(66)は14日、聯合ニュースの取材に対し電子メールで「現在、各競技場の完成率は17~26%だが順調に進んでいる」と明らかにした。 大会成功の鍵の一つであるマーケティングについては「目標額は8500億ウォン(約927億円)。現在7社と契約を結び目標の42%を達成した。年末までに70%に届くよう複数の韓国企業と交渉を続けている」と答えた。 以下は一問一答。 ――平昌五輪開幕まで1000日となった。全般的な大会準備の進行状況は。 「来年2月のテストイベントを踏まえると今が五輪開催成功に向けたゴールデンタイムだ。組織委を本格的な大会準備態勢に転換し、テストイベント成功のため分野別計画も立てた。また、主要五輪開閉会式で総監督を務めた海外の専門家でグループを構成し、開閉会式の総監督の選出作業に入った」 ――競技場建設が多少遅れているという指摘があるが。 「昨年10月のスピードスケート場着工を最後に全ての競技場が本格的な建設に入った。国際放送センター(IBC)、選手村など大会関連施設の建設も順調だ。3月に来韓した国際オリンピック委員会(IOC)調整委員会も大会の準備状況に満足感を示した。ただ、来年2月のテストイベントの施設準備が多少厳しい状況だ。工程管理チームを投入し江原道や監理団とともに工期を監督していく」 ――環境団体がキラワン山スキースロープについて工事中止を求める可処分申請をするなど、環境問題が取り沙汰されているが。 「組織委はIOCや国際競技連盟(IF)と環境への影響を最小限にするため多角的に協議している。五輪では初めて男女が同じ滑降コースを使い、森林伐採面積を当初の計画より30%以上縮小した。スタート地点も山の中腹から麓に変更し、迂回コースを設けるなどさまざまな方法で環境への影響を最小限にとどめる努力をしている」 ――五輪関連予算が多少増えたがコスト削減のためにどんな努力をしているか。 「五輪予算は招致確定直後、約9兆ウォン規模と推計されたが、今年3月に約13兆8000億ウォン規模に最終決定した。大会予算が増えたように見えるが、五輪と別に推進される国策事業も含まれ予算が増加した。4兆8000億ウォン増えた理由は、高速道路の建設費用が必要になったためだ。組織委は約2000億ウォンのコスト削減を目指し、既存の施設を活用したり、必要な設備は買わずにレンタルするなどして準備する計画だ」 sjp@yna.co.kr
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