中韓ペアの許シン(中国)、ヤン・ハウン(韓国)が、世界卓球選手権大会の混合ダブルスで金メダルを獲得した。(提供:OSEN)
中韓ペアの許シン(中国)、ヤン・ハウン(韓国)が、世界卓球選手権大会の混合ダブルスで金メダルを獲得した。(提供:OSEN)
中韓ペアの許シン(中国)、ヤン・ハウン(韓国)が、世界卓球選手権大会の混合ダブルスで金メダルを獲得した。中国・蘇州で開催された混合ダブルス決勝戦で、日本の吉村真晴、石川佳純ペアに4-0(11-7 11-8 11-4 11-6)とストレートで勝利を収めた。

 恐るべき攻撃力を持つ許シンは、連日の試合で肩に無理がきていたが、渾身の力をふりしぼって試合をリードした。ヤン・ハウンは世界選手権の決勝というプレッシャーをはねのけ、見事にやり遂げた。蘇州に来て初めて合同練習をした二人は、世界的な技量の持ち主らしく短期間で完ぺきに息を合わせ、決勝戦で一番輝かしい花を咲かせた。

 世界最強とも言える許シンと、ヤン・ハウンがペアを組むことになったのは、昨年の仁川(インチョン)アジア大会での中国卓球協会会長と大韓卓球協会会長の出会いがきっかけだった。大韓卓球協会のチョ・ヤンホ会長が、中国の長い独占によって卓球人気が落ちていることを憂慮して韓国との交流を提案すると、中国側はそれに応じたのだった。実際に今回の世界選手権を前に中国選手団が韓国・済州島(チェジュド)を訪れ、合同練習を行ったりもした。そこに国際卓球連盟の柔軟な方針によって、両国の選手が君だ最強混合ダブルスが誕生したのだった。

 中国のメダル独占を防止し、卓球の興味と人気を上げる目的で世界選手権ダブルスの運営に変化を与えた国際卓球連盟の決断は、これによりひとまず成功を収めた。許シン、ヤン・ハウンペアは、個人戦・団体戦を合わせて53回続けてきた世界卓球選手権史上初の、多国籍ペアの混合ダブルスで金メダル獲得という偉業を成し遂げた。二国の国旗が掲げられ、二国の国家が流れる授賞式も異色なものになった。


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