党本部で開票速報を見守るセヌリ党執行部=29日、ソウル(聯合ニュース)
党本部で開票速報を見守るセヌリ党執行部=29日、ソウル(聯合ニュース)
【ソウル聯合ニュース】韓国国会議員の再・補欠選挙は29日に投開票され、4選挙区中、与党セヌリ党が首都圏の3選挙区で当選を確実にした。また、最大野党・新政治民主連合の地盤の光州市・西区(乙)では、同党を離党し無所属で出馬した元法務部長官の千正培(チョン・ジョンベ)氏が、同党公認候補を抑え当選した。 新政治民主連合は全敗。 首都圏3選挙区で勝利したセヌリ党は伝統的に野党の地盤とされるソウル市の冠岳区(乙)を27年ぶりに奪った。一方の新政治民主連合は地盤の光州市・西区(乙)でも離党した千氏に敗れるなど、全敗の衝撃は大きい。 今回の選挙結果による各党の議席数は、セヌリ党160、新政治民主連合109、正義党5、無所属3。 セヌリ党は朴槿恵(パク・クネ)政権発足後、4回の国会議員再・補選でいずれも悪条件の中で勝利を収めてきた。 自殺した建設会社の前会長、成完鍾(ソン・ワンジョン)氏が朴大統領の側近らに多額の現金を渡したとの疑惑が浮上し、セヌリ党では「全敗」との危機感も漂ったが、今回の勝利を受け今後の政局で主導権を握るとみられる。公務員年金改革をはじめとする朴政権の主要改革の実行にも弾みがつく見通しだ。 また、今回の選挙は来春の総選挙の前哨戦と位置づけられており、首都圏3選挙区での全勝は大きな意味を持つ。 一方、朴大統領側近の裏金疑惑が浮上したにもかかわらず全敗した新政治民主連合は打撃が大きい。執行部の責任論は避けられず、党内の混乱が予想される。  投票率は36.0%(暫定)で、昨年7月の再・補欠選より3.1ポイント上昇した。各選挙区で接戦が予想されたため、投票への関心が高まったとみられる。 選挙戦はソウル市の冠岳区(乙)と京畿道城南市の中院区、仁川市の西区・江華(乙)、光州市の西区(乙)の4選挙区で行われた。このうち、仁川市西区・江華(乙)は与党セヌリ党議員の当選無効による再選挙で、残る3選挙区は少数野党・統合進歩党が憲法裁判所の解散命令で解党したことに伴う補選。 ikasumi@yna.co.kr
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