セウォル号集会・連行者の携帯電話押収捜索は合法だと警察が市民団体に反論

セウォル号追悼集会の際に連行した人たちから携帯電話を無分別に押収捜索したという市民団体の主張に対して、韓国警察は「合法な手続きによるものだ」と述べた。

　ソウル地方警察庁の関係者は23日、「捜査上、必要に応じて最小範囲で携帯電話を押収捜索し、裁判所に令状を申請して発付を受ける一連の手続きに従った」とし、「無分別や過度なものはなかった」と市民団体の主張に反論した。

　続けて「当時、一部のデモ隊員が機動隊の輸送車をロープでくくって引っ張るなど過激な暴力デモの様相を見せた。これらの中に事前計画や謀議があったのか確認するため、携帯電話の押収捜索が必要だった」と説明した。

　市民連隊集会「サイバー査察緊急行動」は、ソウル地方警察庁の前で記者会見を開き、「警察が連行した100名のうち42名の携帯電話を無分別に押収捜索した」とし、「これは人権侵害だ」と主張していた。

　また「警察が令状にないパスワードの提供を要求し、携帯電話に自動接続させたFacebookまで押収捜索を行い、人権を侵害した。通信の秘密は国民の基本権なので、捜査のために制限する時は合法な手続きによって最小限に制限されなければならない」と批判した。

　市民団体によると、連行者の一部は令状の提示や同意手続きもなく、携帯電話を警察に奪われ、令状内容を把握することもできずに執行を強要されたという。パスワードやパターン解除を強要されるケースもあった。

　チャン・ヨギョン執行委員長は「携帯電話を押収することは、その中にある通信内容を押収することとは違う」とし、「押収した携帯電話でFacebookやカカオトークなど通信内容を見ることは国際的にも深刻な問題だ」と強調した。

　また「スマートフォン内に膨大な量の個人情報が入っているという点で、このような無分別な携帯電話の押収捜索は心配だ」とし、「これに対する法的問題意識もなく押収捜索令状を発付する裁判所も批判されなければならない」と述べた。

　彼らは記者会見を終えた後、携帯電話の内容に関する犯罪容疑事実と無関係な情報は、閲覧しないようにしなければならないという内容の意見書をソウル警察庁に提出した。