韓国でいわゆる「ソン・ワンジョンリスト」波紋の主要人物の1人である金淇春(キム・ギチュン)前大統領秘書室長が日本へ出国したことがわかり、その背景などをめぐり、政界内外で論争が起きている。
韓国でいわゆる「ソン・ワンジョンリスト」波紋の主要人物の1人である金淇春(キム・ギチュン)前大統領秘書室長が日本へ出国したことがわかり、その背景などをめぐり、政界内外で論争が起きている。
韓国でいわゆる「ソン・ワンジョンリスト」波紋の主要人物の1人である金淇春(キム・ギチュン)前大統領秘書室長が日本へ出国したことがわかり、その背景などをめぐり、政界内外で論争が起きている。

 20日、政界などによるとキム元室長は前日(19日)午後、金浦(キンポ)空港を出発した東京行きの飛行機に乗っており、キム前室長の出国には夫人も同行したことがわかったという。

 このニュースが伝えられると韓国野党では関係当局に「ソン・ワンジョンリスト」関連の人物に対する出国禁止措置を重ねて要求した状況だ。

 キム・ヨンロク新政治民主連合スポークスマンはこの日のブリーフィングで「国民を衝撃に陥れた前代未聞の権力型不正腐敗事件の関係者が海外に出国している間、検察は何をしていたのか問わざるを得ない」と批判した。

 先立って故ソン・ワンジョン前京南企業会長は去る9日、自ら命を絶つ前にメディアのインタビューで2006年9月、朴槿恵(パク・クネ)大統領(当時、ハンナラ党議員)の欧州訪問に先立ち、キム前室長に会って10万ドル(約1200万円)を渡したと主張した。

 これにキム前室長は10日「一抹の根拠もない荒唐無稽な虚偽」とし、ソン前会長の主張を全面的に否定したのに続き、11日には必要に応じて、検察調査にも対応するという立場を明らかにした。

 しかしキム前室長は2013年8月に大統領秘書室長就任後「ソン前会長とは会ったことがない」と明かしていたのとは異なり、最近公開されたソン前会長の日程表(ダイアリー)上には2013年9月と11月にもソン前会長と会っていたという記録がされていると、「2013年11月にソン前会長と一部セヌリ党国会議員と一緒に会った」と既存の発言を覆し、問題となった。

 そのため政界の一部ではキム前室長の今回の日本行きをめぐり「逃避出国ではないのか」という指摘が提起された。

 このように波紋が広がると、キム前室長側は「キム前室長が個人的な日程で昨日(19日)日本へ行ったが、本日午後帰国する予定だ」と明らかにした。
他の旅券関係者も「キム前室長が夫人の治療予約がされており、一緒に日本へ行ったと伝え聞いた」と説明した。

 しかし政界では「理由はどうであれ、“敏感な”時期にキム前室長が出国しただけでも不必要な論争が起こる可能性がある」などの指摘も出てきている。



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