昨年仁川アジア大会中に、韓国記者のカメラを盗んだとして略式起訴され、その後「無罪」を主張している水泳の冨田尚弥選手の3回公判が開かれた。映像再生も不鮮明で、証拠に乏しいことがわかった。(画像:wowkorea)
昨年仁川アジア大会中に、韓国記者のカメラを盗んだとして略式起訴され、その後「無罪」を主張している水泳の冨田尚弥選手の3回公判が開かれた。映像再生も不鮮明で、証拠に乏しいことがわかった。(画像:wowkorea)
昨年9月、仁川アジア大会開催中に、韓国記者のカメラを盗んだとして略式起訴され、その後「無罪」を主張している水泳の冨田尚弥選手(25)の3回目の公判がきょう(4月9日)、仁川地裁で開かれた。

 この日の公判では、現場となった会場に設置してあった防犯カメラの映像が初めて再生された。しかし、カメラを盗んだ「男」の姿はあまりに不鮮明な状態で記録されており、この人物を「冨田選手」と特定するには難しく、証拠能力と認めるには「乏しい」と韓国メディアは報じている。

 公開された映像の分量はおよそ10分。映像には、一人の男性が記者席に向かって歩いていき、記者席で約8分間留まり、席にあった物(記者が主張するカメラ)を自身のカバンへ入れる姿が映っていた。この人物は、周囲を気にするように数回周りを見渡していた。

 映像の再生が終了した後、冨田選手の弁護人は「撮影された時点(時間)が記録されておらず、ダウンロードされた時間のみがファイルに残っている」とし、また「画質が不鮮明で、映像に出てくる人物を被告人と断定できない」と反論した。

 これについて判事は「映像が鮮明ではない」とし、「誰かが黒い物体をカバンに入れるような姿は見えるが、それが何なのか、誰なのかは確認できない」と述べた。

 冨田選手は事件当時、韓国で自身の犯行を認めたものの、日本帰国後、記者会見を開いて「他の誰かが(自分の)カバンの中にカメラを入れた」と主張。立場を一転し、無罪を主張してる。


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