セウォル号事故の原因を作った容疑で起訴された清海鎮海運のキム・ハンシク代表(写真)ら関係者に対する控訴審裁判で、運航会社側が過積載を要求していたことなどが明らかになった。(提供:news1)
セウォル号事故の原因を作った容疑で起訴された清海鎮海運のキム・ハンシク代表(写真)ら関係者に対する控訴審裁判で、運航会社側が過積載を要求していたことなどが明らかになった。(提供:news1)
セウォル号事故の原因を作った容疑で起訴された清海鎮海運のキム・ハンシク代表(71)ら関係者に対する控訴審裁判で、運航会社側が過積載を要求し、また荷役業者の従業員にもっと貨物積載空間を確保するために固定するなと指示したことが明らかになった。

 光州(クァンジュ)高裁は31日午後2時、業務上過失致死傷、業務上過失船舶埋没、船舶安全法違反などの疑いで拘束起訴されたキム代表ら11名に対する控訴審第3回公判を行なった。

清海鎮海運物流チームのキム氏(46)は、証人尋問で「セウォル号の貨物スペースに空間がたくさんある日には物流チーム長のナム氏(56)に怒られた」と明かした。

 さらに「ナム氏は『お前たちが会社を食べさせているのだから、堂々と貨物を積め』と過積載をするよう要求された」とし、「貨物が少ない日はナム氏が『恐がり』だと言った」と続けた。会社側の過積載要求があったというのだ。

 港湾運送業者のウリョン通運の従業員側弁護人は「しかしキム氏も荷役業者であるウリョン通運従業員に貨物の積載が優先で、固定はあとの問題。まず車両を積載できる程度に貨物を積載し、より多くの積載空間を確保するために固定するなと言った」と述べた。

 これに対しキム氏は「なぜそんなことを言ったのか、よく覚えていない」と答えた。

 続けてウリョン通運側は「業務主導権は運航会社側にあり、運航会社の過積載指示を拒否するのは難しい」と事実上の無罪を主張した。

 第4回公判は、4月14日に開かれ、日本の船舶専門家をはじめとする証人尋問などが行われる予定。

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